同じ銀行で借り換えすれば審査不要

 「借り換えをしたいけど面倒」という人にはスイッチという仕組みがあります。同じ銀行内で、別の金利タイプに切り替えできる仕組みです。金融機関によってはこのようなサービスを提供していますので確認をしてください。借り換えに伴う審査が不要なことがメリットです。

 借り換えは新しい借換先にとっては新規の顧客を受け入れることですから、新規借り入れと同様の審査を受けます。借り入れ当初よりも収入が大幅に減っている、共働きで借りた後に妻が専業主婦になっている、転職したばかり……など、当初ローンを組んだときと状況が変わっている場合は借り換えできないこともあるので注意しましょう。

 特に金利タイプを変更する場合、審査が不要なスイッチはメリットが大きいと思います。金利上昇に合わせて借り換えをしようと思っていたら審査で落ちてできなかった、となれば泣くに泣けません。

 注意しておきたい点として、固定金利と変動金利が両方お得な水準とは限らない場合があることです。例えば変動金利は非常に低い一方で固定金利はイマイチ、という金融機関が過去にありました。スイッチが可能な金融機関でしたが、変動金利で借りたものの金利上昇リスクが怖くなって固定金利への切り替えを検討したところ、他行より1%近く高くて困った、というお客様がいました。これから変動金利で借りる人はスイッチが可能か、固定金利が高過ぎないか、事前に確認をしておくべきでしょう。