住宅ローンの借り換え 損か得かどうすれば分かる?
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前回に引き続き、ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみさんが、DUAL読者の住宅ローンに関するお悩みに回答します。今回のテーマは住宅ローンの「借り換え」です。
借り換えは繰り上げ返済と並んで返済額を減らす方法の一つですが、繰り上げ返済とは違って気軽にできるものではありません。手間がかかるうえに後戻りもできませんので、どうすればいいか分からない人も少なくありません。
アンケートでも、借り換えに関する情報が少ないことに困っている人は多いようでした。また、前回の繰り上げ返済の記事で言及した金利上昇への対応について、心配している人もいるようです。
■20年固定金利・35年の返済期間で住宅ローンを借りたが、定年を考えると25年程度で返済しておきたい。15年後に、10年固定の金利が現在と同じ水準であれば、借り換えたい。それとも今から全期間固定金利のローンに借り換えたほうがいいのか、迷っている。
■住宅ローンを借りる際の情報は多いが、借り換えになると事例が少なく、よく分からないことが多い。
■現在返済中だが、他のローンに切り替えようか悩み中。手数料や手間などを考えると本当におトクなのかどうか、複雑で分かりにくい。
■変動金利でローンを組んでいるが、将来の金利上昇の可能性を考えると、このままでいいのか心配。
アンケートの回答からはこのようなお悩みが寄せられました。今回は借り換えについて基本的な説明から始めたいと思います。