部屋中のすべての箇所を1回ずつ走破するスタイルに変更

 ルンバに「目」が付いたことで、動き方も大幅に変更された。従来は他社に「ルンバの動きはランダムだ」「ルンバの動きは無駄が多い」などと言われていたが、今度のモデルではマッピングと自己位置把握ができるようになったことで、システマティックに部屋中を基本的に1回ずつ走破するスタイルに変更された。

カメラでとらえた映像を基にマップを作成していき、すべての床を掃除し終えるとホームベースに戻る。バッテリーが足りない場合は一度ホームに戻って充電し直してから掃除を再開する仕組みとなっている
カメラでとらえた映像を基にマップを作成していき、すべての床を掃除し終えるとホームベースに戻る。バッテリーが足りない場合は一度ホームに戻って充電し直してから掃除を再開する仕組みとなっている

 そうすると気になるのが、「たった1回通っただけで床がきれいになるの?」ということだろう。ルンバシリーズの場合は、ゴミを検知する独自の「ダートディテクトテクノロジー」を搭載している。これはゴミやホコリの多い箇所を検知すると、1回だけではなく何度も床がきれいになるまで繰り返し掃除するというもの。これによって、バッテリーを効率的に使いながら部屋を走破しつつ、ゴミの多い場所だけ念入りに掃除するということが可能になっている。

Wi-Fiに対応し、スマホからスケジューリングが可能

 ルンバ980は、Wi-Fi(無線LAN)に対応したことも大きな特徴となっている。スマホ(Android/iOS対応)からWi-Fi設定を転送することで自宅のインターネット環境に手軽に登録が可能で、遠隔地のスマホから掃除をスタート・停止することもできる。

スマホから操作できる無料アプリ「iRobot HOME」(Android/iOS対応)の画面
スマホから操作できる無料アプリ「iRobot HOME」(Android/iOS対応)の画面

 ルンバシリーズの上位モデルでは毎週何曜日の何時から掃除をスタートするというスケジューリング機能も搭載している。ルンバ980も同様に搭載しているが、こちらはスマホからのみ設定できるように変更された。スケジューリング機能は使いたいけど、スマホを使っていないという人はその点だけ注意してほしい。

 スマホ向けの無料アプリを利用すると、ルンバの掃除履歴なども確認できる。