アーティスト活動より子育てのほうが難しい

 家では子ども達に、フランク・シナトラ、パール・ジャム、古典のサルサなど、幅広い音楽を聴かせるといったミュージシャンらしい子育て話も披露。ジェラールと同じくらい子育てに関わっていて、シャキーラはしつけを担当することが多いそうだ。

 一方で、米誌「ピープル」(オンライン、2015年9月)に子育てにおける奮闘ぶりについても話している。

 「私はモーレツママなの。いつも誰かに助けを求めてネットで情報を探し、リサーチをしたり、読書をしたり。母親でいるのは簡単なことではないから」

 アメリカとスペインを子ども達と共に行き来しながら、子育てと仕事、慈善活動をこなしているシャキーラ。実際、アーティストとしての活動よりも子育てのほうが、「より大変」と本音を吐露している。

 「(子育ては)今までやってきたことのなかでもっとも難しい。要求度の高い観客の前で歌ったこともあるし、世界のリーダー達に会って不安になったこともある。けれど、子育てほど自分が正しいかどうか気になってしまうことはない。地球上で一番難しい仕事をよりよくできるように頑張るしかない」

 こうした自分の子育てへの思いから、シャキーラは9月末、「The Grow App.」(ザ・グロウ・アップ=育つという意味のgrow up と「育てるアプリ」をかけている)という、子育て支援のためのアプリを開発。親や先生向けに、2000種類ものアドバイスを提供できるようにした。

 世界のポップスターでありながら、自身の子育てに奮闘する姿が世界の人々の胸に響き、恵まれない環境の子ども達への支援の輪も広がっていく。

 「できることならサッカーチームができるくらいにたくさん子どもがほしい」(米デイリー・ニュース紙、2014年3月)と話していたシャキーラ。歌手として、親として、支援活動のリーダーとして、活動を広げる様子に世界からますます注目が集まっている。

(文/斉藤真紀子)