プレスクール型保育園の「お受験クラス」週1回、3時間で学ぶこととは?

 何より、延長保育体制を整えるのは幼稚園にとってもかなりの負担だと思うが、それを維持されている園の姿勢が素晴らしいと思う。文部科学省が、幼稚園と保育園の連携の強化、幼保一体型の認定こども園の設置を推奨しているが、行きわたるには程遠い現状にあって、このような姿勢の幼稚園はとてもありがたい。

 目標は定まった。でも、そのために何をどうすればいいのかが、さっぱり分からなかった。ここは、プロの力を借りるしかない。そこで、息子が既に通っているプレスクール型保育園で「お受験クラス」を週1回受講することにした。

 毎回どのようなことをしたのか、メールで送られてくる内容を見てみると、午前中、お昼ごはんも含めた3時間の中で、知育、運動、制作の時間が設けられていた。知育では、身の周りの物の名前や色、数字を覚えたり、靴の着脱を練習したりという内容。運動では子ども用平均台や滑り台を使って体を動かしたり、指示された通りに行動したりするなど。

 制作では、お絵描きや工作といった具合に、いわゆる幼児教室のような内容だ。こうしたスキルがお受験ですべて問われるわけではないだろうが、本人が楽しそうにしているので、それが何よりという感じだった。

 これはやってみないと分からないなぁ、と思ったのは、親子での模擬面接だ。親が聞かれることといえば、大体が以下のような内容だ。

【親子・模擬面接での親への質問】

 ・ 家庭での教育方針(父親へ)
 ・ 子どものよいところ、弱いところ(父、母へ)
 ・ 将来、どのような子どもに成長してほしいか(父親へ)
 ・ 子どもと接するときに気を付けていること(母親へ)
 ・ 仕事をしながら、園にも協力してもらえるか(母親へ)
 ・ 園に期待すること(父、母へ)

 こうした質問はオーソドックスなのだが、父と母で全然違うことを言っていると「あれ?」となってしまうので、事前の擦り合わせが必要だ。特に、普段子どもと接する時間が少ないお父さんなどは、すぐに言葉が見つからなくてしどろもどろになってしまう方も多いという。その点、うちは、普段からばっちり子どもと接している父親なので、割と問題なくすんなり答えられたほうだと思う。

 さて、問題の子どもに対する質問は次のような感じだ。