ミキサーとジューサー、うちに適しているのはどっち?
では、まずジューサーとミキサーの違いから説明しましょうか。
──え! ジューサーとミキサーって、違うものなんですか。
はい。似ているから混同している人も多いかもしれませんが、実は違うんですよ。
──そうだったんですか。同じものだと思っていました…。では、ジューサーとミキサーの違いについて教えてください。
どちらも果物を入れて自宅でジュースを作るという点は同じなんですが、使い方はかなり違います。ミキサーは、底に付いている歯を回転させて果物や野菜を切り刻み、水や牛乳などの水分と一緒に攪拌してジュースを作るもの。海外では、「ミキサー」ではなく「ブレンダー」と呼ばれています。
ジューサーは、果物や野菜などを細かく砕き、その中にある汁だけを搾り出すもの。ミキサーと違って水分は加えず、食材に含まれている汁だけでジュースを作ります。搾り出した後の搾りかすがたくさん残るのも、特徴的です。
ジューサーには、高速ジューサーと低速ジューサーがあります。以前からあるジューサーは高速タイプで、最近話題になっているコールドプレスジュースを作れるのは低速タイプ。このほかに、ミキサーと高速ジューサーの機能を備えた「ジューサー・ミキサー」という製品もあります。
─ージューサーとミキサー、どちらかを選ぶとしたら、そのポイントは。
いくつかポイントがあるのですが、まず1つめは食物繊維について考えてみましょう。便秘気味の方は、食物繊維をたくさん取りたいと思いますが、その場合はミキサーがおすすめ。反対に、おなかが緩めであまり食物繊維を取りたくない人には、繊維質を含まないジューサーをおすすめします。
次にコストパフォーマンスを見てみると、材料が少なくてもジュースが作れるのはミキサーです。ジューサーは水分を加えないので、一人分のジュースを作るのにもかなりの食材が必要になります。例えば、リンゴ1個、オレンジ1個、にんじん2本、キウイ2個、小松菜を入れると、約400cc(二人分)のジュースができます。この材料費を計算すると、だいたい500円。ミキサーなら、リンゴ1個やオレンジ1本だけでも二人分のジュースが作れますから、コストパフォーマンスを考えるとミキサーのほうがお得です。
お手入れについても、考えてみましょう。お手入れが楽なのは、圧倒的にミキサー。部品が少ないので、さっと洗えます。中には、一人分のコップになっているミキサーもあり、一人分ずつサッと作ってサッと洗えるのが魅力。それと比べると、ジューサーは部品が多く、洗うのも大変。忙しい朝には不向きかもしれません。