DUAL的におすすめの使い方は?

──DUAL家庭におすすめなののジューサーなのでしょうか、それともミキサー?

 毎朝ジュースを飲みたいのであれば、すぐに作れて、片付けも簡単なミキサーがおすすめ。繊維質もしっかり取れますから、朝のお通じにも効果あり。特に、子どもが二人いて、夫婦どちらもサラリーマンだという、時間に追われがちな子育て真っ最中の忙しいご家庭であれば、ジューサーは少し面倒に感じるかもしれません。

 共働きでも片方がフリーランスで、お子さんが一人といった家庭であれば、ジューサーを選択する余地はあります。余裕があれば、週末のお楽しみとしてスロージューサーでコールドプレスジュースを作るのもよいですね。栄養価は高いですし、なんといっても味がいい。一週間頑張った自分へのご褒美として、ゆっくり楽しむのには適していると思います。そして、日常使い用にミキサーと、両方用意しておけばなお安心です! 

ジューサー 販売数量ランキング(集計期間:2015年10/1-10/31)

1. シャープ ヘルシオ ジュースプレッソEJ-CF10A
2. パナソニック ビタミンサーバー MJ-L500
3. 象印マホービン BM-JG05
4. テスコム電機 TJ112
5. テスコム電機 TJ111
6. ヒューロム H2H
7. シャープ ヘルシオ ジュースプレッソ EJ-ST1
8. パナソニック MJ-M12
9. テスコム電機 TJ210
10. シャープ ヘルシオ ジュースプレッソEJ-CP10B
出展「全国有力家電量販店の販売実績集計/GfK Japan調べ」

調査会社にも聞きました。

◆ジューサーの市場規模は20万台前後
 ジューサー市場はコーヒーメーカー(200万台規模)や電気ケトル(300万台規模)といった他のキッチン家電と比べてもまだまだ小さい市場です。長期的に見ると、販売台数は緩やかな縮小傾向ですが、金額規模では2012年ごろから大きく伸びています。

◆スロージューサーが好調に推移し金額規模拡大を後押し
 ジューサーは大きく分けて低速タイプと遠心分離タイプに分けられますが、近年は低速タイプが好調に推移しています。
 低速で圧搾することで、熱に弱い酵素を壊さず素材の栄養を丸ごと摂取できる点が健康・美容意識の高まりを背景に支持されています。同タイプは12年度以降構成比を拡大しており、14年度の数量構成比は54%を占めました。直近でも好調な推移が続いており、15年4~9月ではこの構成比は70%にまで増えています。
  また、平均価格が高い低速タイプの拡大により、15年4~9月におけるジューサーの平均価格は21,000円となり、11年同期の3倍以上にまで上昇しています。

◆一時的なヒットで終わらせないためには継続的な使用を促すことが課題
 グリーンスムージー、コールドプレスジュースなど、ジューサーは流行に連動して成長する側面があります。そのため、市場拡大のためには購入者に継続して使用してもらうことが必要です。新製品ではフローズンドリンクや搾りかすを利用したレシピの紹介など継続使用を促す様々な訴求が見られており今後の動向が注目されます。

(ジーエフケーマーケティングサービスジャパンの加藤俊平さん)

(解説/戸井田園子 取材・文/井上真花)

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