「異性を育てるって難しい! ママ×男子、パパ×女子の親子関係 特集」の第2回では、チャイルド・ファミリーコンサルタントとして子どもは6000人以上、その保護者や家族とは4000以上接点を持ってきた、子育て学協会会長の山本直美先生に「パパ×女子の子育て」で陥りがちな状態と、そうなってしまう原因について聞き、下僕化するパパの7つの悪癖が分かってきました。

 第3回では、そんな悪癖を防止し、パパ×女子の親子関係を向上させるための「7つのこと」を山本先生に聞きました。ポイントを押さえれば、今日からできることばかりです。

【異性を育てるって難しい! ママ×男子、パパ×女子の親子関係 特集】
第1回 親バカで何が悪い? 異性の子を持つママ×パパ座談会
第2回 パパ×女子が“下僕×姫”化する7の悪癖
第3回 パパ×女子が今日からできる7つのこと ←今回はココ
第4回 ママ×男子が“恋人”化する7つの罠
第5回 ママ×男子の“親子自立化”を助ける7つの行動

山本先生によるアドバイス:どうしてものときは、ひと声かけて

チャイルド・ファミリーコンサルタント。アイ・エス・シー代表。NPO法人子育て学協会会長。
チャイルド・ファミリーコンサルタント。アイ・エス・シー代表。NPO法人子育て学協会会長。

 女子がパパを怖がるという家庭では、パパ×女子の過ごし方を見直してみましょう。「休日は子どもと過ごすようにしています」という人も、ただ一緒の空間にいるだけで十分だと思っていないでしょうか。前回もお伝えしましたが、公園やレストランでパパが子どもの相手をせずにスマートフォンをいじっていては、子どもは「一緒に過ごしている」気持ちにはなれません。これが大人同士なら、一緒にいるのに黙ってスマホを触っているなんて、マナー違反ですよね。相手が自分の子どもであっても、同じです。急ぎで電話の対応をしなければならないときや、調べ物をしないといけないときなどでも、黙ってするのではなく、「いま、急ぎの仕事があるから、電話をかけてもいい?」「調べ物をしてもいい?」などと、ひと声かけてからにしましょう

 自分がマナーを守っていれば、子どもも同じようにマナーを守るようになります。

【次ページからの内容】
分からないパパ:「分からない」と言わない
叱れないパパ:大人の感覚で「変なことは変」と伝える
超媚び型パパ:嫌われたくなかったら媚びない、追わない
一見イクメンパパ:病院についていくより“パパの精神的不在”を防ぐ
ママ化するパパ:危険なことこそ「ダメ」と言う
無関心パパ:「お茶!」に対しては「“お茶ください”だね」と教える