ママ友やパパ友から、「息子は恋人のよう」「娘はお姫様」などという言葉を聞いたことはありませんか? あるいは自分でも、ママが息子を愛しすぎてしまう、パパが娘のいいなりになってしまうと自覚している人も多いのではないでしょうか。

 自分とは違う性別の子どもの行動に「こんなことするの!?」と驚いたり、「こんなときはどうしたらいいの?」と戸惑うこともあるでしょう。ママにとっては男の子、パパにとっては女の子、つまり「異性」を育てるって本当に難しい。

 そこで11月は「異性の子育て」を特集します! DUALの連載でもおなじみ、6000人の子ども、4000組以上の保護者や家族と関わってきた“子育てのプロ”である子育て学協会会長の山本直美先生に「パパ×女子の子育て」について、NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問で大阪教育大学教育学部 准教授 小崎恭弘先生には「ママ×男子の子育て」について取材し、陥りがちな問題点&解決策に迫ります。

 まずは実際に異性を育てているDUAL読者に集まってもらい、ママ&パパが感じる難しさを、座談会で聞きました。

【異性を育てるって難しい! ママ×男子、パパ×女子の親子関係 特集】
第1回 親バカで何が悪い? 異性の子を持つママ×パパ座談会 ←今回はココ
第2回 パパ×女子が“下僕×姫”化する7の悪癖
第3回 パパ×女子が今日からできる7つのこと
第4回 ママ×男子が“恋人”化する7つの罠
第5回 ママ×男子の“親子自立化”を助ける7つの行動

甘いトークの4歳男児、絶妙なタイミングで「パパ好き」娘

編集:みなさん、わが子が「異性だなぁ」と意識することってありますか?

Kママ:4歳、0歳男子を育てていますが、年齢が上がるごとに「彼氏度」が増して、甘いトークが増えているんですよ。この前なんて映画の『風の谷のナウシカ』のナウシカを指して、「これ、ママでしょ」って言われました(笑)。「かわいいね」は普通に言いますし、お化粧中にアイシャドーを指定して「今日はコレ使ったら? これ似合うよ」って言われることもあるくらい。

Sパパ:うちの娘は2歳3カ月ですが、絶妙なタイミングで「パパ好き」と言われるようになりましたね。どういうときかというと、買い物中(苦笑)。「買って」と言うのではなく、そういう、何か欲しいんだなという絶妙なタイミングで言われます。僕自身は男兄弟で育ったから、つくづく女の子って分からないというか、想像がつかないですねぇ。

【次ページからの内容】
●中性的男子に育てたい! という欲求…
●いつまで一緒にお風呂に入る?
●将来、男子は離れるから今のうち? 女子は帰ってくるからいい?
●進むべき道は威厳のある親路線か、媚びる親路線か