ありのままを認める=現状維持に甘んじることではない

 あなたの目前にある困難が「劣等感」であれ「劣等性」であれ、建設的な行動を選択するか否かは、あなた次第ということをご理解いただけたと思います。では、建設的な行動を選択するために必要な大前提とは何でしょうか?

 それは、ありのままの自分を受け入れる、ということです。言い換えれば、不完全な自分を認める勇気を持つ、ということです。この大前提なくして、建設的な一歩を踏み出すことはできません。

 ところが、ありのままを認めたら、現状維持に甘んじてしまうのではないか?と、要らぬ心配をする方がいらっしゃいます。そうではないのです!

 ありのままの自分を認めるとは「他者比較から卒業する」ということなのです。そして、他者比較に基づいた「言い訳に逃げることから卒業する」ということなのです。「ダメな自分を直視した結果、自己否定に陥り前向きになれない」というようなことも起こりません。なぜなら、それもまた、「言い訳」にすぎないからです。

 さあ、ありのままの自分を認めてみましょう。不完全な自分であっても、勇気を持って建設的な行動を選択することで、道は開けるのです。自分を勇気づけて、一歩を踏み出してみませんか?

【参考文献】
 ●アドラー心理学教科書 –現代アドラー心理学の理論と技法- (監修 野田俊作 編集 現代アドラー心理学研究会 / ヒューマン・ギルド出版部)
 ●7日間で身につける! アドラー心理学ワークブック(岩井俊憲 / 宝島社)