小1の子どもに「お母さん、久しぶり」と言われた

W 自分から言ってくることもありましたし、作品を破られるとかもあると分かりますね。道端でやっていたりすると見ている人がいて、教えてもらったりすることもありました。1年生のときは担任の先生が新卒で、対応できませんという状態だったので、2年生になってから担任になった先生に少し話をしました。そうしたら席替えをしてくれて、そこからいじめは消滅しました。あまりしゃしゃり出てもよくないかなと思っているうちに終わったのでよかったです。

中野 「小1の壁」で仕事のほうを調整した方は?

X 母に言われ、子どもにみっちり付いてみたら、確かに字も汚いしめちゃくちゃだと分かりました。当時ちょうど家の近くでの転職の話をもらっていて、新卒で入った会社でのキャリアは諦め、転職しました。8月はみっちり一緒にいられるようにして、一緒に遊んで勉強してリカバリーしました。

女性活用ジャーナリスト・研究者の中野円佳さん
女性活用ジャーナリスト・研究者の中野円佳さん

W 当時、私も夜中まで残業していました。夫がやってくれたり、実家が新幹線で2~3時間のところなので、来てもらったりしていて。あとで親が「めまいを起こしていた」と聞いたのですが、当時はお願いしまくっていました。1年生のときには子どもに「お母さん、久しぶり」と言われたりして…。

 2年生の4月に、これだと全然子どものことを見てあげられない、話を聞く暇がないと思ったこともあり、「残業はしたくない」という条件で転職先を探しました。今の会社はワークライフバランスが最高で、PTAも「裁量労働だから休み扱いにしなくていいよ、いってらっしゃい」という会社です。

――「一番大変だったとき」として4人全員がそろって挙げたのが、小学校に上がるタイミング。やはり「小1の壁」の高さを感じました。今回は転職をされたお二人と、そのまま会社に残られたお二人に分かれましたが、仕事を辞めざるを得ない人もいるかもしれません。