子どもの病気のことで不安なことや分からないことがあると、インターネットで検索する人は多いと思います。しかし、ネット上の情報は玉石混交。人によって言っていることが真逆だったり、真実ではない情報があたかも本当のように書かれていたり…。中には、読む人の不安をあおるだけの記事もあります。
 今回は、そんな「医療に関する情報との付き合い方」について、「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」代表の阿真京子さんに解説していただきます。あふれる情報の中から、真実を探し出す、検索のコツとは? 必見です!

 こんにちは。阿真京子です。先日、1歳のお子さんを育てるお母さんから、次のようなご質問をいただきました。

 「インターネットの情報量が多くて、どれが正しいのか分からなくなることがあります。阿真さんも、病気について調べますか? 気になって、夜中に検索魔になってしまうときがあります。子どもの病気とインターネットとの付き合い方について知りたいです」

 インターネットで病気について調べること、私にももちろんあります。その際に、気をつけていることがいくつかあるので、今回お伝えしたいと思います。

どこの誰が書いた記事かチェック。反論意見にも目を通す

 ネット上にあふれる情報の中から、真実にたどり着くための3つのポイントを紹介します。

①「所属・氏名・専門領域」をチェック。不安をあおるだけの記事は要注意

 まずは、その記事を書いている人が、「どこに所属する、どんな人で、専門分野は何なのか」を確かめます。

 さらに、「不安をあおる記事にも注意」したいもの。「○○しないとこの先××になる」「△△すると絶対に□□になる」と書かれていると、読むだけで心配になりますよね。そもそも人の体は一人一人違うので、「絶対」はないはず。それなのに、断定的な言い方をする人の話は、「果たして本当かな?」と思いながら読んでみるといいと思います。

 極端だったり、これまでの知識をすべて覆すような内容であったりすれば、すぐに結論を出すのはやめます。

 中には、残念ながら「目立ちたいだけ、注目されたいだけ」という人もいます。本当にその分野の専門家なのか、執筆者のプロフィールなどを確認する、そんな目を養っていくといいかもしれません。