29歳でグラビアアイドルとしてデビュー。その世界では遅咲きながら、“色気”と“知性”で国民的グラビアアイドルとなった壇蜜さん。現在はグラビアアイドルの枠を超えてドラマや映画にも出演。さらに、コメンテーターや執筆の世界でも活躍し、豊富な人生経験から語られるユニークで切れのある発言で、注目を集めています。

 中学生時代から異質な雰囲気を持っていて、早くもあだ名は「愛人」だったという逸話を持つ壇蜜さん。今回の取材でも、「仕事で親が家にいなくても、寂しいと思ったことはありません」「小さいころにはやったアニメの登場人物に対抗意識を燃やして、早く自分も働きたいと思っていました」などの発言で、その早熟ぶりを印象づけます。「親が両方働いているなんて、かっこよくない? と、子どものころから思っていた」と言い切ります。取材陣を驚かせ、そして魅了した独特の壇蜜語録、働く親達にエールを送ってくれます。

父や母にいつもそばにいてほしいと思ったことはない

子どもといるよりも大人と話しているほうが心地よかったと言う壇蜜さん
子どもといるよりも大人と話しているほうが心地よかったと言う壇蜜さん

日経DUAL編集部 お父さんがツアーコンダクター、お母さんが保育士として、二人とも壇蜜さんが小さいころからフルタイムで働いていたのですよね?

壇蜜さん(以下、敬称略) そうですね。両親とも夜の8時か9時くらいまで働いていたので、私は自宅からバスで10分くらいのところにあった父の実家に預けられていました。それで、夜に父か母が迎えにきて一緒に帰ることが多かったです。

―― では、夕食はご両親とではなくおじいさん・おばあさんと一緒に?

 それが、遠慮していたのか単に嫌だったのか、祖父母の家でごはんは食べたくないと思っていました。だから、夜遅くなっても自分の家で父母と一緒に食事していましたね。