日経DUALから、「保活」に役立つムック「保育園に入りたい!2016年版」が発売されました。

 複雑な保育園の種類を整理して説明するほか、園見学や申し込みの方法、待機児童になってしまった場合の次の一手、ママの仕事復帰で準備すべきことなどについてもやさしく解説。保活ビギナーのママ&パパだけでなく、出産を控えた同僚や後輩へのプレゼントに最適です!

 本の中身を4回に渡って掲載しています。最終回の今日は、日経DUALの調査「保活体験アンケート」に届いた、認可保育園を希望する保活体験者の声を紹介します。(ムック第1章「保育はやっぱり『認可園』が一番?」より)

<本の目次>
【第1章】 保育園はじめの一歩
【第2章】 さあ、保活のスタートです!
【第3章】 もし「待機児童」になったら?
【第4章】 今、保活ママが直面している問題
【第5章】 「みんなのラクラク保育園検索」活用法
【第6章】 園が決まったら、復職後の保育園生活に備える

「保育園に入りたい!2016年版」
10月7日(水)発売!!
税込980円です。

●日経BP書店で購入する

●Amazonで購入する

日経DUALの調査「保活体験アンケート」に届いた、認可保育園を希望する保活体験者の声

 日経DUALでは2015年1月7~23日に、「日経DUAL 保活体験アンケート」(回答数:736人、うち女性690人、男性46人/主に2012~2015年の保活経験者)を実施しました。この調査で分かった保活経験者の実態をお届けします。

認可保育園入園希望時、最も重視した要因

 「家からの距離」(78.4%)がダントツ1位で「保育の質」(39.1%)、「延長保育の時間」(26.8%)と続きました。毎朝毎夕通うとなると、家からの近さを重視する人が多いことがわかります。
 第2位に「保育の質」がランクインしているあたりには、子どもの安全と成長を願う親の気持ちが表れています。17時や18時のお迎え時間に間に合わない現実が、「延長保育の時間」の重視に反映されていると思われます。

希望の認可保育園に入れたかどうか

 実際に希望の園に入れることができたかどうかを聞くと、一番多かったのが「第一希望の園に入れられた」(43.1%)で、2番目が「認可保育園にはどこにも入れられなかった」(27.7%)となりました。
 第一希望に入れたか、どこにも入れなかった、という正反対の回答がトップ2を占めているわけです。「そのほか」の自由記述欄には、「兄と同じ園は断念して、新規開設の小規模保育所に入れた」という回答もありました。

認可保育園以外を第一希望にした理由は?

 保活アンケートの保育園希望者のうち、約1割は認可外が第一希望でしたが、その理由は「そのほか」が最も多く、自由記述欄には「(認可保育園は)19時半までしか預けられない」「世帯所得が高く(認可保育園に)入れる見込みがなかった」などがありました。
 また2番目に多かったのが「認可保育園は、定員が少なすぎて入園できる見込みがなかったから」。約4割の保護者が消極的な理由で認可保育園以外を第一希望にしていました。

認可保育園に入れないことがわかったときどうしたか

 約4割が「認証保育園に入れた」と答え、続く約3割が「認可外保育施設に入れた」と回答しました。続いて「職場復帰の時期を先送りした」という回答が1割強を占めています。
 「そのほか」の自由記述欄には、「自宅でベビーシッターに見てもらい、その後、待機していた認可外保育施設に入園させた」「仕事をセーブして、希望園の一時保育を利用した」「実家の近くに引っ越して、実家に預けた」などの対応策がありました。

認可に落ちたときの、対応をした理由

「認可保育園に入れないことがわかったときどうしたか」に対する回答のあとに、その対応をした理由を尋ねると、「そのほか」という個別の理由が最も多く、次に「入園させることができればどこでもよかった」という理由が挙げられました。
 認可園を希望し「保育の質」を重視する親が多い中、認可園に落ちてしまうと保育の質より「とにかく入園」という、こだわりを捨てなければならない現実が見えてきます。

(文/日経DUAL編集部 写真/吉澤咲子)

「保育園に入りたい!2016年版」
10月7日(水)発売!!
税込980円です。

●日経BP書店で購入する

●Amazonで購入する