ママと子どもの愛は、世界一強い!

 ママと子の愛って、世界で一番強いんじゃないでしょうか。もちろん、子どもはパパのことも大好き。だけど、ママと子どもの愛は、その比ではないように思います。でも、日常生活のなかで、そのことはあまり意識されませんよね。だから僕はこの本で、ママと子どものつながりの強さを描きたかった。

 例えば、ママがいなくなって寂しくなったかんたろうくんが、ママのパンツをはくシーンがありますよね。あのページ、子どもは笑うんですが、お母さんは切ない気持ちになるそうです。確かに、自分が死んだ後、息子が自分のパンツをはいているなんてことを想像したら、たまらないですよね。切ないですよね。


『ママがおばけになっちゃった!』の一場面。ママがいなくなって寂しくなったかんたろうくんが、ママのパンツをはいています

──読者の方から、この本の感想を聞くことはありますか。

 はい、読者の方からお手紙をよくもらいます。「感動した」という声もありますが、なかには「本当に死の宣告を受けたお母さんがこの絵本を読んだとき、どんな気持ちになると思いますか? そういうことも、ちゃんと考えてください」というお叱りの手紙をもらうこともあります。

 でも、実は、がんの宣告を受けたお母さんからお手紙をもらったこともあるのです。

 そのお母さん、この本を手に入れてお子さんに読み聞かせたそうです。そのお手紙には「これからのことを覚悟するために、この本を読んだ。そしたら、気持ちの整理がついた。読んでよかった」と書かれていました。きっと、そのお母さん自身も怖かったんでしょうね。自分が死ぬことはもちろん、子どもを置いていくということが、とても不安だったんだと思います。


仕事用デスクでお話しするのぶみさん。お子さんからのお手紙や絵が、デスクの周りに所狭しと貼ってありました