「お母さん、怒らないで」褒めるより上の子育て術
“子どもは褒めて育てろ”とよく聞くが、実際に日々子どもと向き合っていると怒らずにいられないときはどうしても折々でやってくる。しかも、小学校受験という目標に向かっているならば、なおさらどうしても熱くなってしまう親も多いだろう。
それでは、親はどのように子どもに接していくのがいいのだろうか。
「受験で重要なポイントとなるのは、家庭学習の仕方と親の声かけです。教室で学ぶことももちろん大事ですが、キーとなるのは親の関わり方なのです。小学校受験は、他の受験と違い親がコントロールして先導していく部分が非常に大きい。だからこそ、その関わり方は重要です」
大岡さんは強調する。子どもを伸ばすのも親ならば、つぶしてしまうのも親なのだ。
ジャックでは、子どもが授業を受けている間、親は後ろで見学することになっている。メモを片手に先生の声のかけ方や教え方を記録し、家庭学習のときに生かしてもらうためだ。
「子どもは親の言うことをよく聞いています。親の声かけ一つでさらに伸ばしてあげられるかが決定的に違います。だから、私は子どもには怒りませんが、親子のやりとりを見て親に注意することはよくあります。『そんな言い方をしないで、こう言ってあげてください』とはっきり言うようにしています」
では、具体的にどんな声かけをすればいいのか、大岡さんにいくつか例を教えてもらった。
ついつい失敗した子どもに否定的な言葉を言ったり、諦めるようなことを言っていないだろうか? 受験をしない人も、これを参考に改めて声のかけ方を考えてみてはどうだろうか。
褒めるより驚く
前述の例にもあるように、親は子どものそれまでの成長を認め、さらに少しだけ背中を押してあげる声かけをするのが理想だ。逆によくないのは「頑張ったけどできなかった」という言い訳をさせてしまうことだという。