小4以降で差が付く低学年の「学習習慣」

 一方、民営学童のメリットは、各家庭のニーズに合わせたサービスが提供されることだ。勉強系、運動系、英語系など種類は多様だが、例えば、勉強系の場合は、勉強をサポートしたり、宿題を見てくれるだけではなく、習い事までできてしまう学童もある。

 放課後に子どもを習い事に連れて行けない働く親にとっては、放課後に安心な場所で預かってもらい、そのうえ、勉強や習い事、宿題までできてしまう一石二鳥さに、公設学童よりも費用はかかるものの、人気はどんどん高まっている。

 実は、小学校低学年の間に学習習慣のベースを作ることは、非常に大切である。これができているかどうかで、小学校4年生以降に大きな差が付くからだ。この小4とは、いまや当たり前となりつつある中学受験の準備が始まる学年でもある。その時に学習習慣が身についていれば、この後の受験勉強もスムーズに進められるはずだ。

 とはいえ、忙しい共働き家庭の場合は、親が勉強や宿題を見る時間をなかなか確保できないため、家庭で学習習慣を身に付けるのは簡単ではない。さらに、両親の帰りが遅くなることが多い共働き家庭では、「生活習慣」も乱れがちになる傾向がある。

 学習習慣と生活習慣には、密接な関係がある。毎日決まった時間に起き、食事をし、就寝して、十分な睡眠時間を確保する。この規則正しい生活習慣が乱れると、情緒不安定になりがちで、体力も落ちる。結果的に、学習習慣が身につきにくくなってしまう。

 このため、忙しい共働き家庭で、小学校低学年から子どもに学習習慣を身に付けさせるためには、親に代わって勉強や宿題をきちんと見てくれる学童を選ぶしかない。これは公設学童では難しいので、選択肢は民間学童しかない。子どもが聞きたい時にしっかりと質問ができ、頭が冴えてる昼のうちに宿題も終えられる。そして、学童が終わって家に帰れば、夜は家族でゆったりと過ごして早めに寝ることができるだろう。

 また、多くの民間学童は、8時や9時まで延長できるので、お迎えに悩む必要もない。学校や家までの送迎サービスがオプションとして用意されているところも多く、一人で子どもを通わせるのに不安な親にも安心だ。

 さらに、安全面。送迎サービスのあるところやセキュリティもしっかりし、子どもが入退室すると親にメールで通知が送られてくるところもある。最後に、研修を受けたスキルの高い専門スタッフが、しっかりと子どもの面倒を見てくれることも、重要なポイントだろう。