飽くなき探究を楽しむ心、自分で考える力
<1.低学年児童を惹きつけて、探究心と自信を育てる授業>
社会問題や環境破壊など、国を超えて挑むべき“答えのない問い”を多数抱え、働き方・生き方にも主体性が問われる現代。子どもたちに備わってほしいのは、難問にも果敢に興味を持って取り組める「探究心」だろう。
今、中学受験でも暗記では解けない、知識やスキルを応用する論理的思考力や発想力を問う傾向が強まってきている。伸芽´Sを立ち上げ、今日まで中心となって運営を担当する託児局学童部の利倉常高 部長に、伸芽´Sが目指す教育について聞いていこう。
「伸芽´Sでは、一生モノの知識として有益な地理や歴史など、中学受験にも関連する先取り教育を行うため、このこと自体に注目する方が多い。しかし、そこで私たちが提供しているのは、知っている喜びや幸福感です。知っている、褒められる、時には驚かれる――このくり返しは、特に幼い子どもたちの知識欲をくすぐり、受験準備以上の価値を持つのです」
「授業中やテストでは、『間違ってもいい。チャレンジが大事。チャレンジは怖くない』という雰囲気を重視します。6歳の子が手を上げられたら、間違えてもいいじゃないですか。少し不安だったのに、『回答することに挑戦したのが素晴らしい!』と伸芽´Sの先生たちは前向きに盛り上げます。幼児教育の場でも基本は『褒めて育てる』。重要なのは、その子の挑戦や輝いた瞬間を見極め、本質的な声かけをして認めてあげることです」
さらに伸芽´Sでは勉強、習いごと、生活習慣など、さまざまなシーンで、常に少しハードルの高い問題も与え、あえて挑戦させることで、上へ上へと伸びていく機会を与える。伸びしろを伸ばす、その匙加減にこそ、私立小受験のための幼児教育で培ったノウハウが根底にあるに違いない。