「親御さんは外から分かる情報で判断せざるを得ないため、塾とのミスマッチは、ある程度仕方がない」と利倉部長は指摘する。「実力ある人気講師がいる」「合格実績がすごい」といった観点、先輩ママの情報から精査しても、いざ通い始めると何かが違い、転塾を余儀なくされることも。悪いケースでは、塾の授業についていけなかったと、子どもが自信をなくすこともあるようだ。

小3の学業成績だけで適性は判断できない

 「多くの塾が一流中学の学校名や将来の職業につながる学びについて語りがちです。しかし、実際は小3で将来の具体的ビジョンや大学の学科の向き不向きはわかりませんよね」と利倉部長。「実は、小3までの各教科のレベルは比較的高得点を取りやすい内容が多く、日々、テストで90点以上を得点する子の割合は高い。学力の本当の差は4年生から現れ始めることが多いもの」とも指摘する。

「まだ見えぬ子どもの将来を、受験塾選びのために決めつけてしまっては本末転倒。私たちは、伸芽´Sで3年間過ごす子どもたちの可能性を伸ばすことに専心し、まず目の前の“次”、つまりその子に合う受験塾に丁寧につないであげることを最重要課題としました」

 集団で競うとやる気にあふれる子、個別にじっくり見てほしい子、大手よりも落ち着いた塾で上の順位を取ることで自信をつける子――「子どもによって、適正な塾環境は大きく異なります。3年間、愛情を持って寄り添ってきた伸芽´Sの先生やスタッフだからこそ、その子が伸びる特質を見極められるのです」と利倉部長は胸を張る。

 学童が受験塾選びをアドバイスするとは、まさに規格外だ。しかし、子どもを主役に考えればこそ、伸芽´Sでは、それぞれの子に個別最適化した塾選びサポートの開発に行き着いた。それが「ロジグラ(ロジカル問題グランプリ)」だ。