子どもが伸びる「環境」を用意

 伸芽’Sクラブ学童が掲げているのは、「幼小一貫教育」。伸芽会がこれまで行ってきた幼児教育のノウハウを小学生にも引継ぎ、子どもたちの成長を促していく。「伸芽会は、1956年の創業以来、ずっと『幼小一貫教育』のプログラムを基盤にしてきました。それを小学校低学年で実践しているのが、伸芽’Sクラブ学童です」(利倉さん)

 そんな伸芽’Sクラブ学童では、特に重視しているテーマが2つある。1つが、中学受験を視野に入れた学習習慣をつけることだ。2つめが、しつけや正しいコミュニケーション、人格形成、自立性などをはぐくむ情操教育である。

 学童は放課後を過ごす場所だが、子どもにとってはただ預けられる時間ではなく、学び、友だちと切磋琢磨し、心身ともに成長していく場であってほしいもの。しっかりとした生活習慣やしつけも非常に重要な要素だ。

 しつけと言っても、厳しく教え込むのではない。廊下を走らない、相手をきちんと見て挨拶をする、人の話をしっかり聞く、そうした基本的なことだが子どものうちにきちんと身につけておきたい礼儀作法を、日々の生活の中で身につけられるようにしてくれる。

 伸芽’Sクラブ学童に通ってくる子どもは、私立・国立小学校、インターナショナルスクール、公立小学校などさまざま。受験で合格した私立・国立小学校の子どもは、小学校受験で身についた日々の学習習慣の持続に加え、学習や習いごとサポートや内部進学対策なども目的にしている。公立小学校の児童の中には、そうした学習習慣を身につけることや、中学校受験を視野に入れ、受験直前に詰め込まなくて良いような低学年教育を目的として通い始める子もいる。

 「受験で合格した子どもと公立小学校の子どもは、4月の時点では、机に向かう姿勢や学力に差があります。でも、机を並べて勉強して良い刺激を受けるうちに、夏休みごろには、お互いに切磋琢磨する関係になっていきます。これが、伸芽’Sクラブ学童が提供する『環境』『場』の力です。親御さんも教育意識が高い他の親御さんと交流できることが、子どものしつけや学習意識という面において良い効果になるようです」(利倉さん)

“教えない教育”で自ら進んで行う力も育っていく

 「なかには、公立の学童をやめて移動してくる子もいます。ただ預かるだけでなく、ここは教育目標がしっかりある教育施設なので、そうした環境を重視して移動させたいという保護者の方が多くいます。しかし、私たちが行っているのは“教えない教育”です。学びも経験も『体験の絶対量』が差をつけます」。こう話すのは、同じく伸芽会の教育研究所所長の飯田道郎さんだ。

 例えば、動物の種類をただ暗記するのではなく、魚と鳥は何が違うのかみんなで意見を出し合ったり調べたりしながら考えてみる。理科なら、何が水に浮くものなのか、実際に水槽にいろいろ浮かべて実験してみる。

 「まずは興味をもたせてあげることが重要です。体験なしに理解はありません。『魚はこう違うんだよ』と口だけで説明するのではなく、一緒に考え、体験させながら、子どもたちの脳を刺激し、多様な考え方を引き出していきます。『教え込む』のではなく、気づかせるのです」(飯田さん)

 このように、伸芽’Sクラブ学童では、“教えない教育”によって自分で考えるベースが身についていく。「低学年ではあまり分からない差が、4年生くらいから、一気に大きくなります。自分の力で考える子どもは“後伸び”します」(利倉さん)

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