子どものいじめ もしわが子がされたら…親の役割特集
いじめから逃げる、学校と連携…親ができる具体策
【子どものいじめ もしわが子されたら…親の役割特集】(4)担任以外の協力者を見つける、転校させるときに気をつけること
いじめの実態とわが子がいじめを受けたとき親は何ができるのか――をテーマに考えてきた本特集。専門家に話を聞いた前回の記事では、追い詰められた子どもの命の危険は、親さえも見抜くことが難しいこと、だからこそ、いち早く子どものSOSに気づいてあげることが親の役目であることをお伝えしました。
最終回の今回は、いじめ解決に向けて親が取るべき具体的な行動を2人の専門家に伺いました。
【子どものいじめ もしわが子がされたら…親の役割特集】
●読者の体験から見るいじめの実態と対処法
第1回 子どものいじめ 最初に受けた年齢は6歳が最多
第2回 いじめ 読者に聞いた「そのとき親はどうしたか」
●専門家に聞いた「親がすべきこと、できること」
第3回 いじめSOS打ち明けられたときの親のダメ対応は?
第4回 いじめから逃げる、学校と連携…親ができる具体策 ←今回はココ
親がすべきことを整理しておこう
専門家に聞いた「親が取るべき具体的な行動」を、4つのポイントに分けて紹介しよう。
① まず取るべき行動は、学校に相談する
「わが子がいじめを受けていると分かったときに取るべき行動は、いじめた相手やその親に直接言うことではありません。まずは学校に相談してほしいと思います」
こう話すのは、教員としての長年のキャリアを生かしながら、子育て・教育支援ホーム「こたにがわ学園」を運営する小谷川元一さんだ。「学校で起きていることは、学校で解決するのが筋であり、一番の近道です。親と学校が連携して解決策を講じていくべきだと思います」
とはいえ、「この程度で親が学校にまで出ていっていいのか…」と、迷う親も少なくないだろう。

<次ページからの内容>
・ 学校との面談で心得ておきたいポイント
・ いじめから逃げる
・ 転校させるときに気をつけたいこと
・ 自分の子どもをいじめる側に回さない
次ページから読める内容
- “いじめから逃げる”のも選択肢の一つ
- 転校させるときに気をつけたいこと
- 自分の子どもをいじめる側に回さない