小学校に上がると親子関係が変わってきます。10代前半から始まる“思春期”に、親としてできることは何か。今回の特集ではそのポイントを探りました。「わが子に限ってあるはずがない」万引きや家出、友達への暴力。もし、子どもの問題行動で呼び出しされたら、あなたは子どもにどんな言葉をかけますか? 

【いつかはわが子に思春期がやってくる!特集】
第1回 「『うるさい、クソババァ』突然の反抗に慌てない」
第2回 「家出、万引き…親の真価が問われる問題行動の対処法」
第3回 「小3から『性』への興味 親は何と答えるか」
第4回 「子ども同士がアポなしで遊べない時代に必要なこと」

 昨今、ニュースをにぎわしている10代のいじめや問題行動。“事件”にまでは発展しなくとも、家出や万引き、友達への暴力など、問題行動の渦中にわが子が関わる可能性はゼロではない。揺れ動く思春期には誰にでも起き得ることだと捉えて、万が一の場合にどう対処すべきかは、すべての親が考えておくべきことだろう。

 「子どもの問題行動が起きたときこそ、親の真価が問われる」と言うのは、一般社団法人生涯学習開発財団の認定コーチとして思春期の子どもに対する向き合い方の指導を行っている三浦真弓さん。公立中学校で19年間「保健室の先生(養護教諭)」として、子ども達をじかに見つめてきた経験を持つ。

子どもが万引きして呼び出しを受けたらどうする?

 もし、わが子が万引きや友達への暴力などに関わり、学校や店、警察から呼び出しがかかったら、親はどのように振る舞えばいいのだろうか。

【次ページからの内容】
●子どもが万引きして呼び出されたら親がまずやること
●子ども達のメッセージは「私を見て」
●子どもが問題行動を起こしたときの親の役割
●スマホでの危険行為を防ぐ 渡すときと渡してからの心得