日曜日は家族でパエリア

　カトリックの国スペインでは、休息日の日曜日は大方のお店が閉まっているため、退屈だと感じる人もいるかもしれない。でも、地元の人にとって、日曜日は家族と集まってパエリアを食べる大切な日だ（バレンシアはパエリア発祥の地）。

　「毎週、（義）家族と集まるなんて…！」と非スペイン人カップルの私は、その習慣に初めはひいてしまったが、友人達を見ていると「日曜はごはんを作らなくて済む」という打算も含めて、喜んで参加している人のほうが多い。私も仲の良い友人家族に招待されて日曜日のファミリーパエリアに何度か参加させてもらってからは、毎週末家族で集まる習慣が今でも健在な理由が分かった。

　家族での時間を何よりも大切にするスペイン人らしい。

　ちなみに、共働きの友人達は、この際に母親／義母から翌週の1週間分の食事をタッパーでもらい、ちゃっかり週日分の料理の手間までも省いている。スペインで子育てをしながら働き続ける場合、祖父母が果たす役割がいかに大きいかが分かる。

小学1年生の息子の宿題は、毎日、スペイン語と英語のライティングを1枚ずつと、スペイン語か英語のリーディング3ページ
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（文／写真　ボッティング大田朋子　海外書き人クラブ）