こんにちは。旅行ジャーナリストの村田和子です。紅葉で木々が黄色や赤に染まり、作物が実る秋は、自然とのつながりや恩恵が実感できる貴重な機会。一方で、気候の変動もあり、心身のバランスを崩しやすい季節でもあります。子どもと一緒に五感を刺激し、パワーチャージができる秋旅に出かけてみませんか? 今回は「自然」「芸術」「お籠もり」「紅葉」という4つのテーマでおススメの秋旅を、私のイチオシスポットを交えながら紹介します。

収穫体験は小さな子から。キャンプはグラマラスな時代に!

 自然に親しむ 

 アウトドア派なら、「収穫の秋」をテーマに、芋掘りや果物の味覚狩りはいかが? 観光農園は全国にあり、個人で利用できるところも多くあります。旬の味覚狩りはバスツアーも組まれますから参加してみるのもいいでしょう。日常食べているものが、実る様子を自分の目で確かめ、収穫し、味わうという一連の体験は、旅育の王道です。

 川や海で魚釣りをしたり、澄んだ空気の中、バーベキューをしたりして自然を満喫するのもいいですね。アウトドアが苦手というママ&パパも多いかもしれませんが、最近はレンタル品などサポートの整った施設や、専門家がレクチャーする親子で参加可能な体験プログラムもあります。子どもと一緒に学ぶ旅も楽しいものです。

 東京都あきる野市にある秋川渓谷は、「ここが都内?」とびっくりするほど自然が多く、都の天然記念物である300メートルの長さを誇る大岳鍾乳洞もあります。(※探検気分が味わえるスポットですが、かなり本格的。足元の装備をし、貸し出しのヘルメットは着用必須です)

 おすすめは、JR武蔵五日市駅から徒歩で5分の“秋川橋河川公園バーベキューランド”。機材はすべてレンタルで、川での洗浄を防止する環境保護の観点から、道具類もそのまま返却OK。火おこしのサポートや、食材の配達も業者にお願いできるので、アウトドアに不慣れな家族や車がなくても、手軽に利用できます。

秋川渓谷にかかる全長96メートルの石舟橋。紅葉は11月中旬が見頃
秋川渓谷にかかる全長96メートルの石舟橋。紅葉は11月中旬が見頃

 また「グランピング(Glamping)」というのを最近よく耳にしませんか? グラマラス(glamorous)とキャンピング(camping)を合わせた造語で、キャンプの不便さを補い、魅力的な部分をしっかり楽しめる新しい滞在スタイルです。10月末にオープンする 「星のや富士」は、日本初の本格的なグランピングがテーマ。既に予約も始まっているので、興味のある方はチェックしてみてください。