サクサク楽しく夕食をとるための5つのポイント

 次に夕食です。時間管理という観点で見た、夕食のポイントを5つ挙げます。

 (1)食べる席(場所)は固定する

 幼い子どもは、環境が変わると大人以上に変化を感じます。普段ちゃんと食べている子どもが、外出先で急に食べなくなることがあるのがその証拠です。これは自宅でも同様です。環境をなるべく同じにするためにも、食事をとる席はなるべく固定しましょう。

 大人用の椅子に座れない乳幼児であれば、ベビーチェアの使用がおすすめです(ちなみに、わが家の次男が2歳のころ、ベビーチェアに座るだけで食事だと認識し、「いただきます」ができるようになっていました)。

 (2)食べるメンバーを固定する

 環境が変わると子どもは敏感に反応することを先ほどお伝えしました。これは食べるメンバーについても言えます。普段、食事を共にするメンバーも、ある程度同じほうがよいでしょう。

 平日は、仕事の関係でパパあるいはママが夕食に間に合わないという場合もあるでしょう。であるならば、平日は「補欠」でも、休日は「レギュラー」を目指しましょう。

 ここで私がこだわっていることを1つ。それは、子どもと一緒に夕食をとれない場合、私は子どもの前では食事をとらないようにしています。なぜなら、親が目の前で食事をすることで、子どもも食べたくなってしまうからです。

 ある程度の年齢までは、子どもは自分の欲求を我慢できません。加えて、パパ・ママがしていることをまねしたがる子どもの特性を考えると、ダラダラ食べや夜遅い時間に食べさせることを防ぐ意味でも、目の前で夕食をとるのは極力避けています。

 (3)食べる時間を固定する

 これは文字通り、夕食の時間を固定するということです。子どもに翌日の朝食をしっかり食べる習慣を身につけてほしいのならば、実はこれが一番重要です。なぜなら、毎日変則的な夕食時間では、翌朝の子どもの空腹具合もまちまちになるからです。

 わが家の場合、夕食後に入浴します。なぜなら、通常の夕食時間が17時だからです(あくまでわが家の例です…)。夕食の時間が遅くなると、これ以降のお風呂や就寝の時間が遅くなってしまいます。そのような理由から、外泊している場合を除き、ほぼ毎日同じ時間に夕食をとるようにしています(というわけで、平日は私抜きの夕食がほとんどです)。

 このリズムが定着したことで、長男が4歳のころには、テレビ番組や時計の針の位置で、夕食の時間になったことがわかるようになりました。

 夕食の時間帯などはあなたの家庭に合ったスタイルでいいと思いますが、この「何時になったら夕食」という習慣はぜひ意識してほしいと思います。何よりも、子どもにとっては生活リズムの基準となりますし、親にとっては夕食時間がデッドラインとなって食事の準備・段取りに取り掛かるなど効率的な工夫をするようになるので一石二鳥です。

 (4)ママとパパの役割分担は柔軟に

 食事のとき、家族の役割分担はある程度決まっていると思います。例えば、

 ・食事の準備はママ
 ・長男に食べさせるのはパパ
 ・次男に食べさせるのはママ
 ・後片づけはパパ

といったような具合です(ちなみにこれは休日のわが家のフォーメーションです)。ところが、夕食時にはこの役割分担にこだわり過ぎないほうがよい場合があります。その理由は、夕食時には 1日の疲れが出やすいために、子どもや家族の状況が変わりやすいからです。

 子どもが疲れていて、ママに甘えたいときもあるでしょう。そういう場合はパパの出番です。パパが夕食の準備をする、あるいはママの手が空くように準備を手伝ってみましょう。

 子どもの機嫌が悪くて食べないときには、食べさせるパートナーを交代するのも有効です。プロレスのタッグマッチと一緒で、相性がいいもの同士で対戦(ここでは食事のことです)すればよいのです。そのようにして、子どもの変化に柔軟な対応ができれば、今までの食事における悩みは半減するはずです。

 (5)ママに対してワガママを言わない

 毎日、家事に育児に大忙しのママですが、食事のメニューを考えるのも悩みの種です。そのような状況下で、「オレ、あれが食べたいなぁ」というように、毎日パパが食事のリクエストをすると、大きな子どもがもう1人増えたような錯覚に陥ってしまうのではないでしょうか(たまのリクエストなら、いいと思います)。

 ハレの日の食事でなければ、ほとんどの場合、夕食のメニューは、旬のものやその日スーパーで安かったもの、そして冷蔵庫の在庫状況によって決定します。ですから、あらかじめメニューは固定しないほうが作りやすいうえにリーズナブルなのです。このことは一人暮らしをしたことがある方なら、何となく実感できますよね。ママの手を煩わせるよりも、わが家の「日替わりメニュー」を楽しめるようにしていきましょう。