レジャー費などは、月5万円までが限度

 レジャー費も同じ考え方です。前述の通り、毎月残ったお金を預貯金口座に放置しているだけでは「口座にお金があるから、まだ使っても大丈夫」と気軽にレジャーに浪費して、あっという間に使ってしまう心配があります。

 オススメは、今、25万円で想定している月々の生活費を20万円までに抑え、残りの5万円を確保しておく方法です。冠婚葬祭や家電の買い替えといった予定外の出費と合わせて、帰省費用や日々のお楽しみ費用、洋服代やレジャー費の予算として考えておくと安心できます。

 ただし、このレジャー費用などとしての月5万円は、洋服・おもちゃなどのちょっとした買い物や外食、習い事や誕生会などの出費であっという間に使ってしまう額なので、「何となく気をつけておく」ぐらいでは足りません。通常の生活費とは別にして、先に確保したほうがよいでしょう。

「親の介護」は親が80歳になった辺りから可能性を考える

 「親が80歳を過ぎ、自分が60~65歳になった辺りから、親の介護の話が出てきます」と新屋さん。ところが、典型共働きタイプのライフプランを見ると、そのころはまだ住宅ローンも残っています。介護費用を出したくても気前よく出すことができない状況です。

 「自分の兄弟姉妹が、介護の実質的な面倒を見てくれていたら、『自分は、せめて経済的な支援を』と思って際限なく支援をしてしまうというケースはよくあります。それが積み重なると大きな出費になり、その結果、自分達の老後資金がなくなってしまうリスクもあります。行き当たりばったりではなく、老後資金とのバランスを見ながら『自分が援助できるのは○万円まで』と上限を決めておく必要があるでしょう」

 では、お金を増やすにはどういうやり方があるのでしょうか?

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