子どもがひとりででかける時のために、パパが知っておくべき安全の判断基準とは?

 パパと子ども達が地元を知り、楽しむための講座に続いて行われたのは、日経DUAL連載「『怪しい人に気をつけて』では子どもは守れない!小宮信夫の防犯・安全教室」でもおなじみの小宮信夫・立正大学教授。大学で犯罪学を教える傍ら、全国の小学校などで地域の安全教室を開催している小宮教授に、「パパ必見! まちの安全の見極め方を学ぼう!」と題し、子どもが暮らす上で気をつけるべきポイントを解説してもらいました。

子どもの目線に立ち、身振り手振りを交えて話を進める小宮教授
子どもの目線に立ち、身振り手振りを交えて話を進める小宮教授

「小学校に入ると、子ども達だけで歩く機会が今よりもずっと多くなります。中学生になるとその機会はさらに多く、そしてより遠くまで行くようになる。つい先日も大阪で中学生が事件に巻き込まれていますね」

 調布の魅力の話から一転、わが子の安全に関わる話に大人達の表情はとても真剣なものに。

「皆さんは子どもがそう簡単には騙されないと思っていると思います。ちゃんと『知らない人にはついていかない』『危ないと思ったら大声で叫ぶ』と教えてるから、と。でも子ども達は簡単に騙されて、連れ去られてしまうんです」

 小宮教授は自分で編集したDVDを再生し、小学校などでこれまで行われていた安全教育の「落とし穴」を説明していきます。「大勢の人がいるところが安心とは限らない」「明るい時間帯だから安全ということはない」──ケンブリッジ大学で犯罪学を学び、今も世界中を飛び回り犯罪の研究をしている小宮教授の話に、映像を見るパパやママも驚きを隠せません。「確かにどれだけまわりに人がいても、他人の子どもには注意を払わないですよね。人がたくさんいるから安心ではないということを改めて実感しました」と感想をもらす人もいました。

映像を使ったわかりやすい講義に、真剣に聴き入るパパ達
映像を使ったわかりやすい講義に、真剣に聴き入るパパ達