2020年には調布がオリンピックの舞台に

 現代の調布市の話では、新旧の東京オリンピックの話に関心が集まりました。杉山さんが飛田給が1964年の東京オリンピックで聖火マラソンの折り返し地点になったことに触れ、「私も沿道で見ていました」と話すと会場からは「へぇ~」という声が。味の素スタジアムが2020年の東京オリンピックの会場に決定していることもあり、皆さん5年後の家族の姿を思い描いていたようです。

 他にも、調布は水が有名できれいな水がたくさん湧いていたこと、昔の映画では水がきれいなほうがフィルムの画質がよくなると言われていたため、調布には映画の撮影所が多かったことなど、調布の魅力を楽しそうに語る杉山さんの話を聞きながら、資料として配られた地図を、親子で指さして確認する光景も。

今回のイベントのために作られた調布の見どころマップ。加えて、調布の情報誌なども配布された
今回のイベントのために作られた調布の見どころマップ。加えて、調布の情報誌なども配布された

事前に配られた調布の見どころマップを見ながら、メモをしたりお絵描きをして楽しむ子ども達
事前に配られた調布の見どころマップを見ながら、メモをしたりお絵描きをして楽しむ子ども達

 そして話題は、現在の調布の話に移っていきます。

 もしパパと子どもが遊びに行くとしたら、どこがいいのか。川の自然や生き物と親しむ「水辺の楽校」というイベントにも携わっている杉山さんのオススメは、市内を流れる多摩川と野川という2つの河川でした。多摩川の広い河川敷では虫捕りや凧揚げができるといった話には、子ども達よりパパ達の少年心がくすぐられたようでした。

「新宿から京王線で調布に降りると、なんだか空気が違うと感じると思います。都心から近いのに自然がたくさんあって、子どもをのびのび遊ばせることができる。子育ての環境としてはとても良いと思うので、ぜひどんどん街歩きをして魅力を発見してくれたらと思います」

 調布の魅力をたっぷり語ってくれた杉山さんに、会場からは拍手が。初めて聞く調布の魅力を知って、皆さん早くも暮らすのが楽しみになっているようでした。