玄関横のきれいな花は「見えやすい」場所の証拠

 一方、パパチームと別のルートを歩きだしたママチーム。一戸建てが並ぶ住宅地の道路で、立正大学犯罪社会学研究会の萩原友美さんが立ち止まり、ママ達に質問します。「この道路は安全だと思いますか?」

 正解は「安全」。理由は道路を見下ろす形で、住宅の窓が設置されているから。つまり、この場所は「見えやすい」というわけです。

 萩原さんによると、玄関横にきれいな花を飾っている家が多いのも重要なポイントだそうです。「きれいに手入れがされている花があるということは、家の人が花に手入れに出てくる可能性が高いことを意味します。この道路に来た犯罪者は、花の手入れに出てきた人に自分が見られるかもしれない、と考える。だから、ここは“見えやすい”のです」


パパチームと別のルートを歩きながらマップを作成中のママチーム。パパチームより小さな子どもが一緒だったが、子どもを抱きながら、説明を聞く表情は真剣そのもの

 続いてママチームが訪れたのは、マンションからほど近い公園。マンションで住み始めたら子どもがここに遊びに来るかもしれません。再び萩原さんはママ達に質問します。「この公園は“見えやすい”ですか? それとも“見えにくい”ですか」

 あたりを見渡すママ達。この公園はマンションと道路の間に設置され、周囲をフェンスで囲まれています。ママ達の答えは「見えやすい」。これも正解。マンションの窓が公園を見下ろしている上に、塀ではなくフェンスなので外から公園の中がよく見えます。だからここは「見えやすい」場所になります。しかも、フェンスがあるので「入りにくい」場所にもなっています。


実際に公園の中に入って、どんな公園が安全なのかを勉強するママチーム

 同じ公園でも、周囲が背の高い木々で囲まれ、外から中が見えない場合は「見えにくい」公園。また隣接したマンションの窓が見下ろしていたとしても、その窓が住居ではなく、廊下の踊り場側の窓だったりすると、こちらも「見えにくい」になるそうです。


当日はマンション建設予定地付近の白地図を配布。気づいたことをメモしながら街歩きが行われた