日本ではもうすぐ来年度の保育園申し込みの時期がやってきます。アメリカでは保育園入園事情はどうなのでしょう。米国在住で日本人の夫と共に共働き子育てをしている藤井美穂さんも保活をスタート。大きく分けて、デイケアとナニーの2つの選択肢がありますが、いずれも日本より保育料はかなり高いそうです。

 いざ出産すると、「家で子どもを見ながら仕事を再開しよう」という気持ちが揺らいでくる。生後6カ月までは泣いてばかり。6カ月以降はとにかく這い回る。というわけで、私は、アメリカで保活を始めることにした。

デイケアとナニー、どちらを選ぶか?

 アメリカでは子どもを預けて仕事復帰する際、基本的に二つの選択肢にたどり着く。デイケアに預けるか、またはナニーさんに家に来てもらって面倒を見てもらうか。

 デイケアは上記でも述べた通り、保育所的なところで、朝、子どもを預けて会社に行くというパターン。ナニーさんはいわゆるベビーシッターのようなもので、自宅に来てくれて、家で面倒を見てくれる。双方良しあしはある。

デイケアは1カ月約10万円、ナニーは約20万円

アメリカのデイケア。2歳までの赤ちゃん用の部屋は土足厳禁となっていた
アメリカのデイケア。2歳までの赤ちゃん用の部屋は土足厳禁となっていた

 まずデイケアは、ナニーに比べて料金が安い。住んでいる地域によって料金は変わってくるが、私が住んでいる場所だと料金は800ドルくらい(約10万円)からというのが相場だ。

 預けている時間にもよるが、だいたい朝の8時から夕方の5時か6時くらいまで。ミルクや離乳食を与えてくれ、もちろんおむつや洋服が汚れたら着替え等もしてくれる。複数の子どもが預けられているので、子ども同士のコミュニケーションを図ることができるが、風邪や病気などにもかかりやすい。

 またお昼寝や食事作法、お遊び等デイケア独自のルールがあり、それに合わせた生活リズムをつくらないといけなくなることも多い。これは日本の保育園もあまり変わらないことだろう。

 ナニーは自宅に来てくれるので、全部が自分の家庭のルールで子育てをすることができる。預けに行く手間もなければ、一対一で見てくれるので安心だ。

 しかし、とにかくナニーさんはお金がかかる。料金はまた住んでいる地域によって違うが、私が住んでいる地域だと、相場は1時間15~20ドル(約1800~2400円)といったところだ。

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