日系デイケアに預けるか、ネイティブなデイケアに預けるか
私の住んでいるトーランス市は日系企業が多く、全米でも最も日本人の多い地域になるため、日系のデイケアが多く存在する。日本人のスタッフ、お遊戯や音楽、おもちゃや絵本……すべて日本語でそろえられている。
日本語で育てている家庭にとっては、子どもがちょうど言葉を聞いて、理解して、話し始める時期に日本語で接してくれるデイケアがあるのはありがたい。
一方、アメリカのデイケアはすべて英語だ。両親ともに日本人でアメリカのデイケアに預けてている友達の子どもは、嫌なことがあると「NO!!」と英語で話すそうだ。夕方帰宅後と週末に親と日本語を話す時間から比べると、断然長い時間、英語に囲まれて過ごすので自然なことなのかもしれない。
両親学級の先生曰く、「日本語と英語、両方の言葉で育てられると言葉を話すのが少し遅れる」そうだ。赤ちゃんの時期から2カ国語覚えなくてはならないのだから、海外で生活する赤ちゃんも大変だ。
今後、日本に帰国をする予定がないなら、初めから英語環境のデイケアで育てるか? はたまた帰国する予定がないならなおのこと、幼いうちからきちんとした日本語でベースをつくるか。これもまた海外で育児をする悩みと言えるだろう。
アメリカでの保育園探しは口コミから
アメリカの働くママとパパはどうやってデイケアやナニーを探しているのか。
どのママ友に聞いても「口コミ」と口をそろえる。デイケアやナニーさんを必要とするお母さんは仕事をしているお母さんが基本。となると、やはり職場内で「ここのデイケアは良かった、悪かった」「このナニーさんは掃除もやってくれる。料金も比較的良心的だ」など、情報交換がされるのだという。
さて、わが家はどこに預けようかと、考えていたが、料金的に厳しいのでナニーではなく、デイケア希望。さらにはしっかり日本語を身につけてほしいので、日系のデイケアを探すことにした。
しかし日系のデイケアは人気で、どこもウェーティング状態。日本と同じ、待機児童である。
ただ、日本の保育園事情と少し違うのは、いざとなればアメリカのデイケアに入れればいいし、お金さえ出せばいくつでも預け先、預ける方法はあるということ。
いずれにしても、本格仕事復帰までまだ少し時間があるので、自分のこだわりと予算とのバランスを見ながら、引き続き、よいデイケア探しを続けている。