人材育成コンサルタント・キャリアアドバイザーで2人の男児の母でもある河野真理子さんが、妊娠した新米プレママの皆さんのために、仕事・家庭・出産後の復帰への準備……「働きながら母になる」ために大切なことを解説します。

 産休・育休はとても長い休みです。仕事をしているうえで、これほど長い休暇を取るのは初めて、という人がほとんどだと思います。休みに入ったら、あれもやりたいこれもやりたい、とワクワクしている人も多いのではないでしょうか。

 一生のうち、そう何度も取ることのできない産休・育休ですから、有意義に過ごせるよう、どう過ごすか、今から少し考えておきましょう。ここでは、産休・育休を有意義に過ごすためのアイデアをご紹介します。このリストを参考に、充実した産休・育休を過ごしてください。

<出産前>一人で動ける貴重な時間。ムリのない範囲で充実させて

【出産・子育て準備】
□出産・子育てについての情報収集(ベビーグッズや保育園情報なども)
□家の中を整理整頓・掃除(産後、お手伝いに来た人にもわかりやすいように)
□家の中のレイアウト変更(子育てしやすいレイアウトに)
□産後の生活向け、冷凍食品などを買いストックしておく
□両親学級で知り合った人や、妊娠中、出産したての友人などと情報交換
□近所の人に「赤ちゃんが生まれて泣き声がうるさくなるかもしれません」と挨拶しつつ、顔見知りになっておく

【今しかできないことをやっておく】
□会っておきたい友人などと会っておく(昔からの知人、同級生など)
□美容院でパーマをかける
□読書、美術館、映画、観劇、コンサート、ショッピング、旅行
□料理、手芸など趣味の習い事
□保険、マネープランの見直し

【妊娠中の健康管理】
□マタニティスイミング、マタニティヨガ、マタニティビクス、ウォーキング
□歯科治療をしておく

<出産後>子ども中心に流れる時間。親子が健康でいるられることが一番

【子どもとの日々を楽しむ】
□子ども中心に過ごし、子どもとたくさん関わる
□ベビーサークルに参加し、ベビーマッサージなどを通してママ友と交流
□離乳食を手作りするなど、家で料理をするように

【子どもを預けるためにすること】
□赤ちゃんの健診を受ける
□計画的に予防接種を受ける
□保育園の見学など情報収集

【復帰後できそうにないことをやっておく】
□写真の整理をし、ベビーアルバムをつくる
□子連れで旅行
□子どもと毎日のんびり過ごす
□夫の実家へ長期間の里帰り
□家でレンタルDVDをたくさん見る

【職場復帰後の生活のためにすること】
□近所のママ友など、育児をサポートしてもらうネットワークづくり
□家事サービスやファミリーサポートなどのサポート先を調べておく
□家の整理整頓など(カーテンなどの大物洗濯、粗大ごみの処分など)
□体力づくり、体のメンテナンス

 産休・育休中、仕事について工夫することはあるのでしょうか。