最後の武器になるのは、「タフな体力」と「おおらかな気持ち」
小3の2月からスタートした中学受験対策。「3年なんて長いわ~」なんて思っていたら、気がつくと入試直前! まだ、あれもこれもやらせたいのに……。そんな心境の親御さんは多いことでしょう。
けれども、この時期はもはやジタバタしても仕方がありません。西村先生によると、入試直前は何か新しいことを「やる」のではなく、今身に付いているものを「整える」ことが大事なのだそうです。
入試直前期に「整える」ことは、次の4つです。
この4つを上から詳しく説明していきましょう。
「どんなに勉強を頑張ってきても、受験当日の体調が悪ければ、今ある実力を最大限に発揮できません。入試直前はやり残していることが気になり、つい夜遅くまで勉強してしまいがちですが、この時期は早寝早起きの規則正しい生活を心がけましょう」
「また、風邪やインフルエンザが流行する時期でもあるので、外から帰ったら『うがい・手洗い』をするのはもちろん、日ごろからマスクをするなど、体調管理には十分に気をつけましょう」
おそらくこれらのことは、どこのご家庭でも実践していると思います。
一方、意外と見落としがちなのが、運動です。勉強、勉強の日々で、気がついたら3~4kgも太っていた、というのは受験生の間ではよくある話です。
「実は、肥満は受験には大敵。肥満になると、血液の流れが悪くなり、脳の働きにも影響が出てくるからです。『最近、運動不足だな』と感じたら、無理のない範囲で体を動かす時間を作りましょう。例えば、マンションに住んでいるお子さんなら、エレベーターを使わずに階段を使うようにしてください。平地で約20分早歩きをするだけでも効果があります」
また、入試直前期になると、緊張感が高まり、呼吸が速くなってしまう子がいるそうです。
「そういうお子さんには腹式呼吸を意識させましょう。すると、呼吸のペースが下がり、落ち着くことができます」
一方で、忘れてはいけないのが、心のケアです。