小4でつまずいている子は、授業の聞き方に要注意!

 ところで、先ほど、4年生の段階でつまずいている子の話をしましたが、順調な子とそうでない子の違いとは何なのでしょうか? 小川先生に聞いてみました。

 「4年生の段階で勉強につまずいている子は、勉強のやり方を間違っている子がほとんどです。ですから、勉強のやり方を変えれば、伸びる可能性は十分にあります。例えば、『算数なら計算力を鍛える』『国語なら言葉の学習を習慣づける』『理科・社会は暗記に頼らず、つながりで覚える』など、勉強のやり方を少し変えるだけで効果が出るものです」

 また、授業の受け方を間違えている場合もあります。

 「塾の授業の受け方を間違っている子というのは、黒板を写すことばかりに意識が向いている子です。授業中、先生が黒板に書いたことを一生懸命ノートに写していて、先生の大事な話を聞き逃してしまっているのです。授業の復習や宿題は、家に帰ってからやればなんとかなると思っているかもしれませんが、授業のポイントを聞き逃しているので、自分で解くことができません」

 「その日に習う単元の基本は、塾の授業中に『理解して記憶できるまで』を完結できることを目指しましょう。そのためには、授業を受ける前に今日習う単元は何かを知っておくこと。そして、そのページをさらりと見ておき、授業では先生の解説を聞いて、納得できる状態にしておくのです」

 「例えば、理科や社会などの図はあらかじめテキストをコピーしておいたり、自分で書いておいたりしておくと、板書を写すのに時間がかからず、先生の説明をしっかり聞くことができます」

 「ただし、授業が分からない子には2パターンあり、授業の受け方を修正すれば克服できる子と、そうでない子がいます」と小川先生。

 それは、どういうことなのでしょうか?