「女性が活躍できる理想の会社」を目指して通販化粧品会社「ランクアップ」を起業した岩崎裕美子社長。残業が少なく、福利厚生も整い、業績順調で給料も悪くない、条件の良い企業を実現できていました。しかし、3~4期目に縁故採用から一般公募に採用の間口を広げたころから、次第に社内が暗くなっていったといいます。それはなぜだったのでしょう。また、「あの“暗黒時代”があったからこそ、現在の人事評価制度をつくることができ、現在のような活気のある会社になれた」と岩崎社長は語ります。

岩崎社長のインタビュー後編では、「ランクアップ社長 時短社員の評価で悩んだことはない」で語られた明確な人事評価制度を構築するきっかけとなった、ランクアップの“暗黒時代”について伺います。

会社の業績は絶好調。しかし、社内は暗くなるばかりで

株式会社ランクアップの岩崎裕美子社長
株式会社ランクアップの岩崎裕美子社長

日経DUAL編集部 前回は貴社の働きやすさを支える人事評価制度についてお聞きしましたが、では、なぜそのような素晴らしい評価制度を持つに至ったのか、その経緯をお聞かせください。

岩崎社長(以下、敬称略) 取締役の日高由紀子と二人で会社を興してから売り上げはずっと右肩上がりで、数字に困ったことはありません。しかし、業績と反比例するように会社の中の雰囲気はどんどん暗くなっていきました。“暗黒時代”です。

―― そんな時代があったのですか? 現在の華やかな雰囲気や、社員の皆さんがキラキラと目を輝かせて生き生きと働いている様子からはとても想像できません。

岩崎 3期目くらいまでは縁故採用で、社員も私と日高の知り合いが中心でした。4~5期目に入って大量採用を始めたときに、会社の理念や将来について説明したり、「あなたにこういうことを期待している」と丁寧に伝えたりすることができなくなったんです。猫の手も借りたいくらい忙しかったし、応募者800人から1人選ばれたというくらい優秀な人材を採用できるので、即戦力ですぐに仕事に就いてもらいましたから、理念をじっくり説明する時間がなかったんです。

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  • コミュニケーション不足が社員を体調不良に陥らせた
  • 労働条件はいい。まるで“魅力はないのに別れられない彼氏”
  • 人事評価制度構築の前に、まずは会社の価値観を社員に浸透させる

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