毎日の学習に不可欠なのは、十分な睡眠と楽しい気持ち
大手塾に入塾すると、小学4年生で週2~3日、5年生で週3日、6年生になると週4~5日塾へ通うことになります。しかし、「塾に行けば家では勉強をしなくていい」というわけではもちろんなく、塾がある日もない日も家庭学習は必要です。
では、塾がある日とない日では、それぞれどのような学習をすればよいのでしょうか?
その前に「理想の1週間の過ごし方」を小川先生に聞いてみました。
「受験勉強をするに当たっての理想的な1週間とは、1週間を終えたときに、その前の週よりも知識が増え、理解が増している状態になっていることです。そのためには、まずはしっかり睡眠を取ること。そして、頭がちゃんと働く生活リズムにしておくことです」
「勉強は、頭がちゃんと働き、それに加えて“心”が乗っていないと効果が出ません。心が乗っているというのは、楽しくてやる気がある状態のことです」
1週間の“学びのサイクル”を意識する
「受験勉強には“学びのサイクル”というものがあります。まず、1週間の目標を立てて授業に臨み、それを家で振り返って、演習で理解を深め、テストで結果を出す、というサイクルです」
「中学受験の勉強は約3年と期間が長く、塾へ通う生活が日常化すると、通っているだけで満足してしまいがちです。けれどもそれでは知識は定着しません。塾の授業を受ける前には『今日はこの解き方をしっかり聞いてこよう』と目標を立て、気持ちを高めること。そのためにカリキュラムを毎週点検し、『今日の授業では何を習うのか』を頭に入れておく必要があります」
「しっかり予習をするのは大変ですし、必要ありません。今日習う単元のページをパラパラとめくるだけでいいのです。それを一度見ているのと見ていないのとでは、授業の理解度も違ってきます」
では、塾に行った日の振り返りはどのように行えばよいのでしょうか?
小川大介先生
次ページから読める内容
- 塾がある日は、その日の夜に必ず「振り返り」を
- 6年生になったら、宿題を「〇△×」で仕分けて
- 塾がない日は、「ゴールデンタイム」を決めておく
- 5年生くらいからは受験勉強を優先し、習い事の整理を
- 4~5年生のうちは月~土は受験勉強に充て、日曜は休む
- 週例・月例・組分け……、それぞれのテスト対策はどうする?
続きは、日経DUAL登録会員の方がご覧いただけます
-
登録会員限定記事子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える登録会員限定記事をお読みいただけます。
-
日経DUALメール日経DUALの最新記事やイベント開催情報などをお知らせするメールマガジン「日経DUALメール」をご購読いただけます。
-
子どもの年齢別メール子どもの年齢別メール(未就学児、低学年、高学年)を配信します。子どもの年齢に合った新着記事やおすすめ記事をお届けします。
-
MY DUALサイトトップページの「MY DUAL」の欄に、子どもの年齢に合った新着記事が表示され、最新の子育て・教育情報が格段に読みやすくなります。
-
日経DUALフォーラムオンライン会議室「日経DUALフォーラム」にコメントを書き込めます。日経DUALの記事や子育て世代に関心の高いテーマについて、読者同士や編集部と意見交換できます。
-
記事クリップ、連載フォローお気に入りの記事をクリップしたり、連載をフォローしたりできます。日経DUALがさらに使いやすくなります。