日々、時短グッズを四谷の住宅街の一角で研究している<DUAL時短ラボ>。今回取り上げるのは簡単にボタンが付けられるグッズです。

 本格的な冬が近づくにつれ、研究員達の服装も冬めいてきました。寒くなっても朝から元気いっぱいなエリちゃんが、出社してきたケンジくんのワイシャツの袖口ボタンが取れそうなことに気がつきます。

ボタン付けって案外面倒?

エリちゃん(いつも元気な研究員)「おはよう~。あっ! ケンジくん、袖! 袖!」

ケンジくん(ちょっと人見知りな若手研究員)「わっ、朝からいきなりどうしたの?」

エリちゃん「袖口のボタン、取れそうだよ!」

ケンジくん「あっ……本当だ。油断してたよ」

エリちゃん「私も最近タンスから引っ張り出してきたんだけど、ボタン取れてるの見ると面倒だなぁって思っちゃうんだよね~」

カオリ所長(DUALラボ所長。1児の母)「ソーイングセットなら持ってるから貸すわよ?」

ケンジくん「ありがとうございます。でも、ボタン付けなんて小学校の家庭科以来だな……」

カオリ所長「そうよねー、なんなら付けてあげましょうか?」

エリちゃん「あっ、私だってボタンくらい付けられますよ! ケンジくん、袖貸して~。見ててください! えいっ、やあっ! とお! あとは玉結びをしてっと……できました!!」

ケンジくん「掛け声のわりには、なんだか糸が余ってゆるゆる……」

カオリ所長「これじゃあまたすぐに取れちゃうわよ」

エリちゃん「あっれ~!? おかしいな、もっと上手にできると思ったのに」

マコトさん(カオリ所長の夫でフリーライター)「おはよう! ずいぶん賑やかだなぁ。ボタン付けか! 実は俺のも取れちゃったんだよな」

カオリ所長「この間付けたばっかりなのに、もう取れたの……?」

ユミエさん(ベテラン研究員。2児の母)「あらあら、どうしたの?」

エリちゃん「ボタンが上手に付けられなくて」

ユミエさん「それならいいもの、持ってるのよ。子どもってすぐボタン取っちゃうから、これ持ち歩いてるの」

かわいらしい外見の「tic」ですが、驚きの早さでボタンが付けられる
かわいらしい外見の「tic」ですが、驚きの早さでボタンが付けられる

エリちゃん「わぁ! チョコレートですか!? 私大好きなんですよ!! それになんだかカラフルですてきです」

ユミエさん「もう、エリちゃんは食いしん坊さんね。これは『tic』って言ってね、ボタンが簡単に付けられるのよ」

ケンジくん「小さな箱の中にプラスチックの棒が4つ入ってる。これでボタンが付くんですか? あ、真ん中で折りたためるんだ。折りたたむとなんだか布団ばさみみたいだなあ」

マコトさん「どこにも糸や針がないぞ?」

ユミエさん「両脇にU字型の突起が付いているでしょ」

エリちゃん「ホントだ! なんだかとがってるのと穴が開いているのが両端にある!」

ユミエさん「針と糸は必要ないのよ。この先端のとがっている部分を服のボタンを付けたいところに刺して、ボタンと布とを挟んで左右に動かすだけで、2つのU字がかみ合うからボタンが固定されるの。試しにケンジくんのシャツでやってみましょうか」

「さして」「はさんで」「はずす」の簡単3ステップ
「さして」「はさんで」「はずす」の簡単3ステップ

エリちゃんケンジくんカオリ所長「おぉ~!!」

カオリ所長「この発想はなかったわね」

エリちゃん「まさに発想の勝利って感じ!」