管理職昇進の打診を「受け入れた」6割超

 「受け入れた」のは56.1%と、過半数がポジティブな反応を示しています。「1度以上断った末に受け入れた」人も5.3%、「断った」人も36.8%いました。1度以上断ったが受け入れたという人を含めると、合計6割超が管理職昇進を受け入れ、断った人は4割未満だったことが分かります。

 では、管理職昇進の話を受け入れた人の理由を聞いてみましょう。

 一番多い回答が「会社が自分を評価してくれたことに応えたいから」(78.1%)、次いで「より大きなやりがいを感じながら働きたいから」(50%)、「責任あるポストで自分の能力を試したいから」(34.4%)で、仕事に対する前向きな姿勢がうかがえます。

 管理職昇進の話を受け入れたことについて、今振り返ってみるとどう思うか尋ねたところ、「(管理職になって)良かった」が51.4%、「分からない」が31.4%、「後悔している」が8.6%でした。過半数が「管理職になって良かった」と思っていることが分かります。

 「良かった」と「後悔している」と答えた理由の例を、それぞれ紹介します。

管理職になって良かった

・働き方を含めて、業務の裁量権が大変変わった。会社全体の見晴らしがよくなり、以前と比べ格段に働きやすくなった
・自分で時間の管理ができる
・仕事に成長を感じられる、新しいやりがいも継続することで習得度を深めることができる
・個々のメンバーの能力を把握でき、それぞれに合わせた仕事の割り振りをしたことで、自分だけでなく他の人の残業も減らすことができた
・裁量が増え、自由が利くようになった。両立しやすい。収入も増え、時間をお金で買うことに罪悪感が減った

管理職になったことを後悔している

・自分にリーダーが務まらないことを日々実感している
・理想と現実にギャップがあった
・子どもの進学や転園、夫の転職などライフイベントが重なり、体調を崩してしまった。目の前のチャンスだけでなく、時期を冷静に見極めるべきだった

 次に、管理職昇進を「断った」人に理由を聞いてみましょう。