マンションでは木目を印刷したシートフローリングが普及
住宅のなかでも大きな面積を占めるリビングや居室では、床材としてフローリング、つまり木の床が使われるケースが圧倒的に多い。フローリングには掃除がしやすく長持ちするという、DUAL世代にはうれしいメリットがある。音が響きやすいという難点があったが、最近では遮音対策も進み、マンションでも木の床が一般的となっている。
だが、フローリングと一律に言ってもその素材にはいくつもの種類がある。なかには見た目は木だが、本物の木ではないものも少なくない。というか、最近では「木の床」のほうが少数派になっているという。
「特にマンションでは、合板に木目を印刷したシートを貼ったシートフローリングが最近よく使われています。シートフローリングは表面が硬いので傷が付きにくく、木目などの凹凸が少ないので清掃しやすい点がメリットです。また天然素材のように色が朽ちたりシミが残ることも少ないので、新築時の状態が長持ちします」と話すのは、マンションなどの設計を数多く手がける日建ハウジングシステム 設計監理部の吉田和弘さんだ。