仕事と子育てで毎日てんてこ舞い。忙しさはもちろん、心の余裕を持つのも難しい現代のDUAL夫婦。読者アンケートの中でも、共働き夫婦が満足する夜のコミュニケーションを取るのが難しい実態が浮き彫りになりました。しかし! すべての夫婦がコミュニケーション不足かというと、そうではありません。今回は、アンケートやその他の取材を通じて出会った仲良し夫婦の工夫や努力を紹介していきます。もしかしたら、明日からの夫婦生活を変えるヒントになるかもしれません。

【共働き家庭の「夫婦生活」白書特集】

共働き夫婦の夜の平均値 セックスレス約6割(第1回)
妻が知らない夫の胸の内 産後に変わる夜の生活 (第2回)
『私が夫としたくなくなったあの日』妻側の言い分(第3回)
2人目が欲しい!『セックスも家事の一部になった』(第4回)
共働き夫婦の夜の生活に足りない5つのもの(第5回)
驚愕? 共感? 共働き夫婦の夜、涙ぐましい努力(第6回) ←今回はココ

時間を捻出するためには、協力が必須!

 何よりも時間がない!というところが共働き家庭の最大の悩み。では、そんな時間を捻出するために、仲良し夫婦達はどのような努力をしているのでしょうか?

●「夕飯からお風呂まで、ひたすら早く回るように分担する」(34歳女性、運輸/総務・人事)

●「次の日が休みの日は、暗黙の了解で、速やかに子どもの寝かしつけをして、ムードをつくって、夫婦の寝室に移動します」(28歳女性、金融・証券・保険、営業・販売)

 やはり、これが王道なのでしょう。夫婦で家事育児を分担して準備をすると答えた方は複数見られました。一方でそのときにはこんな注意も必要なようです。

●「夫が寝かしつけをすると必ず寝入ってしまうので、なるべく自分がして眠くなっても頑張って起きてリビングに戻ること」(29歳女性、卸売・小売業・商業、営業・販売)

寝かしつけ時の眠気に勝つにはパートナーへの愛が必要
寝かしつけ時の眠気に勝つにはパートナーへの愛が必要

 これはもう“あるある”ですよね…。寝かしつけってどうしてあんなに眠くなってしまうのでしょうか。睡眠時間が大事であることは間違いありませんが、その眠気に勝てるパートナーへの愛が必要なのかもしれませんね。

 もちろん、夫婦だけの力では実現できない人の中には、近しい関係の人に協力を仰ぐ人もいました。最もオーソドックスな回答はこれです。

●「子ども達を実家に預ける」(35歳女性、情報処理・SI・ソフトウェア、総務・人事)

 さらにそれを超える“アウトソーシング”をしている人もいます。

●「ママ友と“お泊り協定”を結んでいます。夫婦のデートの時間を確保する、ということになっていて、実際にそういう日にはゆっくりコミュニケーションできます」(29歳女性、放送・広告・出版・マスコミ、編集・編成・制作)

●「休日の昼間、お隣さんに2時間預かってもらう」(35歳女性、その他、営業・販売)

 周囲の人に恵まれているともいえるかもしれませんが、普段から深い関係を作る努力をしていれば、協力してくれる人はいる、ということですね。

仁義なき子どもとの戦い

 共働き夫婦だけでなく、ほとんどの子育て夫婦が気にしている“子どもの目”。別に悪いことをしているわけではなく、むしろ家族にとってはいいことをしているわけではあるのですが、やはり気になってしまいますよね。

 ラブホテルを利用したり、旅行で子どもと別の部屋になったときだけという人や、子どもが外泊しているとき、という意見も聞かれましたが、まず、多かったのは次のような回答です。