DUAL読者の夫婦生活を徹底調査してみると、「もう一人子どもが欲しいけど、セックスレスです」と回答した読者は6割も。アンケートを具体的に見ていくと、特に妻から夫への不満がさく裂していました。果たして、夜の生活の不満の元凶は夫にあるのでしょうか。読者の声を基に、専門家に話を聞いてみました。

【共働き家庭の「夫婦生活」白書特集】

共働き夫婦の夜の平均値 セックスレス約6割(第1回)
妻が知らない夫の胸の内 産後に変わる夜の生活(第2回) ←今回はココ
『私が夫としたくなくなったあの日』妻側の言い分(第3回)
二人目が欲しい!『セックスも家事の一部になった』(第4回)
共働き夫婦の夜の生活に足りない5つのもの(第5回)
驚愕? 共感? 共働き夫婦の夜、涙ぐましい努力(第6回)

 DUALアンケート「夫婦生活白書」の結果では、男女問わず実に9割近くの人が「子どもが生まれてから夫婦の営みは減った」と答えています。また、「夜の営みが変わったきっかけ」については、約6割が「出産」、そして約4割が「妊娠」(複数回答)を挙げています。この結果については、デュアラーである皆さんも「納得」されるのではないでしょうか。

 妊娠、出産を機に女性は外見も内面も変化していくことは、自然の摂理。そしてその変化に応じて、夜の営みも変わっていくのもまた当たり前のこと。それを自身の変化とともに自然に認識していく女性に対し、夫は変化を「自然に認識」できません。

●「私は子どものことが第一で、子どもを優先したいので、自然と自分のことに関する欲求が消失したのではないかと思うが、夫は子どもが産まれた後も自分優先の生活を送り、性欲なども今まで通りあり、自分勝手でいら立つ」(32歳女性、小売業・商業、企画・マーケティング、子ども1人)
●「今後一切なくてよいと思っているが、旦那はそれが唯一の愛情表現でやれば私が喜ぶと勘違いしているところがさらに腹立たしい」(43歳女性、電気・電子機器、法律関係専門職、子ども1人)

 愛し合って結婚したはずなのに。その愛の結晶である子どもを授かったはずなのに。一体なぜこんなことになってしまうのでしょうか? その原因は本当に夫にあるのでしょうか?

【次ページからの内容】

●男性には、生理的に“変わらない”つらさがある
●背景に、進まない男性の性教育
●妊娠、出産において男性は怒られてばかり
●そもそも夫婦はセックスをしなければならないわけではない
●「相手からの欲求を断ったことがない」の裏にある問題