甘い物だけじゃない! 虫歯菌は炭水化物全般が大好物
虫歯は主に、口の中に住んでいる虫歯菌が原因で起こります。簡単にプロセスを説明すると、
虫歯菌にはいくつか種類がありますが、歯にくっつきやすい性質があるミュータンス菌が一番の原因菌です。ミュータンス菌の大好物「しょ糖」は、甘い物に限らず、ごはんやパン、芋類などの炭水化物に含まれるので、甘い物を食べなければ虫歯にならないという考えは間違いです。
次は、虫歯菌が親から感染することについて解説します。
新生児の口の中はほぼ無菌状態。3歳までに虫歯菌の分布図が決まる
虫歯は「ミュータンス菌による感染症」という側面もあります。虫歯菌が口内にいなければ、歯磨きをしなくても虫歯になることはないですが、残念ながら虫歯菌がいない人はいません。
実は生まれたばかりの赤ちゃんにはほとんど虫歯菌がいません。しかし、乳歯が生え始めたころから、赤ちゃんに接する人(両親など)の唾液を介して感染します。口移しで食べ物を与えたり、スプーンや箸・コップを共有することは気をつければ避けられますが、スキンシップでも感染するので、虫歯菌の侵入を完全に阻止するのは不可能です。
ではどうしたらいいでしょうか?