ルールは少なく、つながりは緩く

 現役で働くパパ達のグループが40人という大所帯になることはあまりないかもしれません。ただ、自分達の活動スタイルにあった人数がどれくらいであるのかは把握しておくべきです。また、わざわざ係を作るほどの規模ではなくても、いつも常に同じ人が企画をしたり、連絡を回していたりすれば当然不満が出てきます。せっかく作ったグループを長続きさせるためには、負担が偏らないようにする工夫が必要です。

 わざわざ日程調整のために連絡をするのが面倒臭いということであれば、毎月、第3金曜日の夜に集まるなどとあらかじめ日程を決めてしまうのも一つの手です。定期的に集まるようになったら今度は、「毎回来ているパパは偉く、たまにしか来ないパパはダメだ」などと評価をしないように注意しましょう。

 ある定年退職者の男性は、地域活動の魅力について「強制力がないところ」と語っていました。大学のサークルなどでも厳しく出席を取ることでメンバーの関係がぎくしゃくしてしまい、かえって一体感が損なわれているケースを見かけます。自分達が楽しむために集まっているのですから、毎回来たい人は来ればいいし、来ないからと言って責められる理由は何もありません。ただ、グループを運営していくための役回りは、参加の頻度に関係なく平等に分担する必要があります。

 常に全員で行動しなければならないと決めてしまうのも、やはり、グループでの活動を窮屈なものにしてしまいます。例えば、夏だからビアガーデンに行こうという話になったとしても、お酒を飲めないパパは気乗りがしないはずです。そのような場合には、企画自体をなくしてしまうのではなく、ビール好きのパパだけで計画を実行するようにしましょう

 定年退職した男性達の地域活動も、グループの内部に分科会を設けていて、温泉好きの分科会や将棋の分科会が派生しています。柔軟な運営に加えて、こうした緩やかなつながりがグループ活動を継続させていく上では大切なのです。