「歌いながら」「定期検診に行く」「ダラダラ食べは禁止」……

 子どもは基本的に歯磨きが嫌いですよね。しかし嫌がるからといって、やらないわけにはいきません。そこで、読者の皆さんがどんな工夫で歯磨きをしているか聞いてみました。

Q 子どもが歯磨きを嫌がるとき、工夫していることはありますか?

「“あ”の口や“い”の口で子どもに歌ってもらい、歌当てクイズをする。磨き終わるまで正解が分からないフリをすると、しっかり磨ける」

「歯磨きが終ったら、キシリトール入りのタブレットを食べようね~とご褒美作戦」

「脚で羽交い締めにしている」

「好きなキャラクターの歯ブラシを娘と一緒に買いに行く。磨く前にかわいい手鏡で一緒に歯の汚れを確認し、磨いた後にもう一度見せて、汚れが取れたことを一緒に喜ぶようにする」

「1カ所につき10秒数えながら磨く(→終わりが見える)、虫歯菌をやっつける声かけをする(→イメージ作り)、仕上げにマウスウォッシュ(→親の安心感…)」

 ゲーム感覚を取り入れたり、ご褒美を与えたりするなど、歯磨きの時間が楽しくなる工夫をしている人が多いようです。では、ママ達が子どもの歯の健康のために、普段から心がけていることはどんなことでしょうか?

Q 子どもの歯の健康のために、普段から心がけていることはありますか?

「おやつは決まった時間にだけ食べさせる」

「仕上げ磨きとフロスは必ず行う。甘いものは1日1回。ジュースを買い置きせず、3カ月ごとの歯科検診を受ける」

「外出時にも歯ブラシセットを持参し、食べたら必ず歯磨き。月1で歯のクリーニングをする」

「夜は添い寝おっぱいで寝るので、その前に必ず、歯磨きと仕上げ磨きをする」

「大人ときょうだいで食器を分けて使う。ジュースではなく、なるべくお茶を選ぶ」

「10歳までは仕上げ磨きをする。定期的に歯医者でクリーニングをしてもらい、磨けていない部分を指導してもらう」

 「甘いものをダラダラと与えない」「定期検診に行く」「ジュースは控える」など、虫歯予防のルールを徹底している人が多く見られました。

――次回からは、虫歯予防のための基礎知識を「乳歯編」「永久歯編」の2本でお届けします。“正しい歯磨き”をしていれば1日1回、寝る前の歯磨きで十分という話や、卒乳時期と虫歯との因果関係など、知っておきたい知識が満載です。歯列矯正についての詳しい記事は、特集の後半でご紹介します。

【子どもの虫歯、歯列矯正特集】
(1)75%が仕上げ磨きを実践 嫌がる子にどう歯磨き?
(2)一生の虫歯リスクは3歳までに決まる<乳歯編>
(3)虫歯の2大要因は「清掃不良」と「ダラダラ食べ」<永久歯編>
(4)歯列矯正が必要な歯並びと時期&読者体験談
(5)歯列矯正でかかる費用の相場

(ライター/中島夕子 写真/鈴木愛子 図デザイン/Coccoto 鈴木裕美子)