給与以外の収入源として、不動産投資もしている

良介さん 最初はFP会社さんに相談するのは、もっと裕福な人だけがすることだというイメージがありました。でも今思うのは「もっと早くに相談しておけばよかった」ということ。そうしておけば、株投資であれほど損することもなかっただろうな……と(苦笑)。でも、損をした経験があるからFP会社さんに相談しようと思ったわけですし、株で少しもうかったこともありますから、一概に自力での投資を否定するわけではありませんけれど。

 ただ、投資をプロにお任せするようになって、自分の仕事に集中できるようになったことは確かです。株の値動きに一喜一憂しないで済みます(笑)。昔買った株は少しずつ売却していき、今はほとんど手持ちのものはありません。

 保険についても、必要なもの、不要なものを相談できて“私達家族の完成形”ができているので不安がなくなりましたね。今も、月々に私が2万5000円、妻が4万円の投資信託の積み立てを続けています

洋子さん 私達は二人とも、自分の親には投資経験がなかったこともあって、資産形成はずっと2人で手探りでした。

良介さん 不動産投資もしています。投資信託もいいのですが、どうしても世界の景気に左右されてしまいますよね。「家賃収入なら、そこまで景気に左右されることはないのでは」と思い、FP会社さんに相談して中古マンションの投資を始めました。

 2011年から少しずつ買い増しをして、現在は数戸持っています。まだローンを支払っているので、利益は年間で数十万円ほど。でも、大きなお金が必要になったら売却もできますし、そのまま持っていたら家賃収入がありますし、ローンを払い終えれば全部自分のものになりますし。給料とは別の収入があるのは安心だなと思います。

洋子さん 私は「何もしないよりはいいかな」くらいの気持ちですね。投資用の不動産を買い始めた当時は、ずっと自分自身は賃貸でいくつもりだったんですけど。

良介さん 私の場合、サラリーマンとしての与信枠の一部を不動産投資で使ってしまいました(笑)。その後、子どもの教育環境などを考えて「自宅を買おう」という話になったので、他の人とは順番が逆かもしれないですね。

 定期的に家賃収入があれば、早期退職をする選択肢もでき、会社にしがみつく必要がなくなるのもいいなと思っています。

今後は、自分達のことだけでなく、社会貢献も考えていきたい

良介さん 子どもが生まれてからは、夫婦で話し合う時間は少なくなりました。でも子どもが生まれる前から、お金についても話し合ってきたので、土日などで短時間話すだけでも通じ合えているように思います。

 最近は、自分のことだけではなく、人のため、人が喜んでくれることをしていけたらいいなと考えるようになりましたね。例えば、児童虐待のような悲しいニュースを見たりすると、「自分に何かできることはないかな」と考えてしまって。

 まだ子育てに時間がかかるのもあって具体的には考えていませんが、例えば寄付をしたり、人のためになる事業をやってみたり。小さなことからでも、何かの形で社会に貢献していけたらいいなと思っています。

(ライター/西山美紀、撮影/鈴木愛子、図デザイン/Coccoto 鈴木裕美子)

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