こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの前野彩です。

 前回、「『知らないうちにお金が減っている』を何とかしたい!」というDUAL読者のお悩みにお答えして、まずは、使途不明金の金額に向き合う方法をお伝えしました。

 住居費や保険料、通信費のような自動引き落としの支出は、金額の変動も少なく、夫婦のどちらがいくら負担しているのかが明確です。

 でも、不意の教材費や給食費などは、その場に居合わせた方が自分のお財布から払う、ということになっていませんか?

うやむやにしがちな予定外の支出 どう管理する?

 最初は、善意で「まぁ、高い金額でもないし」と思っていても、それが積もり積もれば「私ばっかり払ってない!?」「なんで、俺が払うんだ!」という“もやもや”やケンカになってしまうことも少なくないようです。

 そこで、今回は「予定外の現金支出をどのように管理するのか」についてお伝えします。

あくまでもここでお伝えするのは「予定外の支出」です。普段の現金は「夫のお小遣い」「妻のお小遣い」「家計のお金」として管理してくださいね。

 予定外の現金支出の管理の仕方は簡単! 用意するのは「封筒」だけです。

 アナログですが、手間がかかりません。恥ずかしながら、レシートを写真で撮るだけの家計簿アプリも続かなかったほどのズボラなわが家でも続いているのが、この方法です。

 では、始めましょう。

STEP1.封筒を用意する

STEP2.封筒の中に現金を入れる

STEP3.封筒の表に、現金を入れた日にちと金額を書く

STEP4.予定外の支出ができたときに、封筒からお金を取る

STEP5.封筒からお金を出した日にちと取り出した理由、金額を書く

 これだけです。簡単ですが、侮るなかれ! 予定外の現金支出を楽ラク管理できます。

 成功のコツは、始める前に「子どものことで現金が必要なときは、この封筒からお金を出して、出した理由と日付、金額をメモする」というルールを夫婦で共有しておくことですよ。