スマホやゲーム機を長時間利用する子どもが増えています。それにつれて、子どもの近視も増えているそうです。さらにスマホ利用によって子どもが「夜型」になる傾向もあり、成長や行動に問題が出ることが懸念されています。新聞に掲載されたデータから、それぞれの実態と問題について見ていきましょう。

【事件を読む!】スマホの長時間利用で幼児の視力が低下

 今回取り上げる記事の一本目はこちら。


日本経済新聞 視力1.0未満、高校生過去最高の65% 学校保健調査
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1303Z_T11C13A2CC1000/

◇記事のポイント◇
○文部科学省の2013年度学校保健統計調査によると、裸眼視力1.0未満の高校生が65.8%に
○北九州市立総合療育センターの高橋広眼科部長によると、「パソコンやスマホの画面を長時間近くで見ていると、近視になりやすい」という

 近年、幼児、小学生、中学生、高校生の子どもたちの裸眼視力が低下傾向にある。これについては、他にもこのような関連記事もある。


教育新聞 低下する子どもの視力 携帯電話等の長時間利用の影響か
http://www.kyobun.co.jp/opinion/20140210.html

 幼稚園は24.53%、小学校では30.52%、中学校では52.79%に、高校では65.84%など、裸眼視力が1.0未満の子どもの割合は増加傾向にある。その原因として考えられるのが、パソコンやスマートフォンの長時間利用だ。

 なお、最新データである文部科学省の2014年度学校保健統計調査を見ると、この傾向はさらに顕著になっている。幼稚園における裸眼視力が1.0未満の子どもの割合は、26.53%と4分の1強にまで増加しているのだ。

 スマホやゲーム機などを長時間利用すると、目の使いすぎの原因となる。幼児期は目の周囲の筋肉も成長する時期であり、目を使いすぎると視力が低下するのも早い。保護者は子どもの視力を守るためにも、メディアの長時間の利用はひかえさせる必要がある。