「病気になってイベントに参加できない子どもにどう納得させる?」「子どもの習い事、続けるかどうか冷静に話し合いたい」。子育てをしていると、子どもと様々なことで意見がぶつかり合うことがあります。冷静に話し合いたいのに、気づいたら一方的に説得してしまったり、お互いに熱くなってしまったり…。そんなとき、1枚の紙と鉛筆を使ってお互いの気持ちを整理していく「図解子育て法」が注目を浴びています。前回の記事「子どもと衝突したときは、感情を図に描いてみよう」では、その概要を説明しましたが、後編の今回は具体的なケーススタディーを見ていきましょう。

【ケース1】子ども自らに答えを出してもらおう! (水ぼうそうになった5歳のケース)

 ずっと前から楽しみにしていたイベント。突然参加できなくなった!となれば、大人だってなかなか自分の感情を納得させるのに時間やコツが要りますよね。

 それが子どもともなれば、事情を分かってもらうのはなかなか難しいことです。

 ずいぶん前から決まっていたお友達とのバーベキュー。ところが水ぼうそうになってしまい、参加できなくなってしまった5歳の女の子。

 突発的な予定変更があると、どれほどお母さんが口で説得しても言うことを聞いてくれず、その日一日、下手したら次の日までずっと機嫌が悪く、お母さんは腫れ物に触るように接しなくてはいけなくてずいぶん気苦労したそうです。

 そこで図解子育てを用いてコミュニケーションしたところ、子ども自ら「私、水ぼうそうになっちゃったから、おうちでたこやきパーティーすることになったんだよ!」とパパに報告できるほどまでスムーズに気持ちを切り替えられ、その後は一度も蒸し返すことなく、楽しい一日を過ごせたそうです。