失敗経験があったからこそ出会えた、理想のサポーター

―― ファミサポの前にベビーシッターを利用していたそうですね。

槙田 弊社では、早朝や深夜の勤務など保育園の時間外は、何らかのサポートが必要になることから、在宅保育の一部を援助する支援制度があり、何人かベビーシッターさんにお願いした経緯があります。膨大な情報から適任者を探し出して、色々な人に会って、その間に長くお願いできそうか見極める目も養いました。岡本さんは、初めてお会いしたときから信頼のおける方だと感じました。

 自分の家族と相性がいいか、また安心できる人かどうかを短い時間でも見極めるポイントは、子どもの態度や表情です。これは自分の経験から学んだものです。

 例えば、帰宅後のシッターさんや提供会員さんからその日の報告を受けているとき。たった5分でも子どもの様子を見れば、その方がどんな方なのかは分かります。「もう帰るの?」と名残惜しそうにしていると楽しかったのだろうし、逆にあっさり別れるとつまらなかったのかなと思います。

―― 一度お願いしていたベビーシッターの利用はなぜやめたのですか?

槙田 私の場合、一番の理由は自分の仕事が不規則なため、月によってお願いする日を決めることができず、同じシッターさんに安定してお願いすることが難しかったということです。最初はやむを得ない状況の中で利用を始めましたが、人気の高いシッターさんはすぐに予約が埋まってしまうというデメリットがありました。

 結局、毎回違う人が家に来るようになって、子どもにとっても落ち着かない環境になってしまいました。何回かトライしましたが、うまくいかなかったので辞める決断をしました。同じシッターさんに依頼している同僚もいましたので、タイミングなどもあるかもしれません。