キッチンの前の畳コーナーが家事や来客スペースに
2階にはLDKのほかに、キッチンのシンクに向かい合う位置に4畳半ほどの畳コーナーがある。ここは、子どもが小さなMさん夫妻にとって貴重なスペースになっている。
家を建てた直後は子どもがまだ赤ちゃんだったので、親子の寝室に使っていたという。今では洗濯物を室内干ししたりたたんだり、実家のご両親が遊びに来たときの寝室として使ったりと、様々に活用されている。「お客さんが来たときにリビングに散らかっているものを避難させたり、子どもがお友だちと遊ぶスペースにも使えます」(奥様)
この畳コーナーには半畳ほどのスペースの収納があり、お昼寝用のブラケットや来客用の布団などがしまわれている。扉の折れ戸は子どもが手や足の指を挟まないよう、安全性にも配慮されたユニバーサルデザイン仕様だ。その横にはコンセントを仕込んだ壁厚収納があり、写真や小物を飾ったり、スマホを充電したり、ちょっとしたカフェ空間を楽しむこともできる。
また奥の壁に設置されたカウンターには本が並べられていたり、カウンターの下には子どものおもちゃがしまわれていたりする。
「窓のそばにあるカウンターはベンチとして腰掛けて外の景色を楽しんだり、子どもの勉強机として使うこともできて便利です」(河崎さん)
畳コーナーに面するキッチン前収納に保育園用の着替えなどを収納
この畳コーナーを活かす収納はキッチンカウンターにも隠れている。
シンクのあるカウンターには、コンロ側の鍋類を収納できる引き出しや包丁などを入れるポケットのほかに、畳コーナー側にも引き出し付きの収納があるのだ。「保育園用のタオルや着替えを入れたり、引き出しに文房具をしまったりと、とても重宝しています」(奥様)
子どもを保育園に送るときは、この収納から園服を出して畳コーナーで着替えさせているという。畳には保育園のバッグなどもそのまま置いておけるので、忙しい朝夕でも効率的に身支度が可能だ。